はじめに
PowerAppsではコレクションやテーブルからJSONデータを、画像、音声等からdatauriを生成するJSON関数が用意されています。
本投稿では、このJSON関数を利用して、PowerAppsのカメラで撮影した画像をFlowを経由してSharePointドキュメントライブラリに(複数画像を)一括登録する方法を記載します。
なお、JSON関数についてはこちらをごらんください。
※モバイル対応しています。
##レシピ
###PowerAppsサイド
カメラコントロール・・・1個
ギャラリー・・・1個(ためる写真を表示する用)
ボタン・・・2個 (CollectionをJSONに変換する用、Flow実行用)
###Flowサイド
Parse JSON・・・1個(PowerAppsから受け取ったデータをParse)
Create file・・・1個(SharePointドキュメントライブラリにファイル作成)
カメラ画像をdatauriに変換する
まずカメラ画像をdatauriに変換します。カメラコントロールのOnSelectに以下の関数を設定します。
UpdateContext(
{
photouri:
JSON(Camera1.Photo,JSONFormat.IncludeBinaryData) //ここでdatauriを作成
}
);
ポイントは**JSON(Camera1.Photo, JSONFormat.IncludeBinaryData)**です。これによってカメラ画像のdatauriがPowerAppsの変数にセットされます。
Collectionにためる
複数の画像(のdatauri)をCollectionに格納するためにCamera.OnSelectを書き換えます。
UpdateContext(
{
photouri: JSON(Camera1.Photo,JSONFormat.IncludeBinaryData)
}
);
Collect(
CamPhoto,
{
ID: idnum,
data: Substitute(
photouri,
"""", //ダブルクォーテーションを消す
""
)
}
);
UpdateContext({idnum: idnum + 1})
Collectionに入れる際には、のちのちFlowで処理しやすいように、変数に入れたdatauriの前後についている"をはずしておきます。
Flowに渡すためのJSONを作る
Flowに渡すためのJSONはたったの一行です。まさにこれがJSON関数のすごいところです。
Set(postBody,JSON(CamPhoto));
(SetかUpdateContextかはアプリに合わせてください)
これで撮りためた画像とIDを含むJSONが作成されました。
Flow実行+Flow側の処理
Flowの実行は単純に、postBodyをFlowの引数に渡すだけです。
CreatePhotos.Run(postBody)
Flow側では以下のように処理しています。
ここではParseJSONのスキーマは
{
"type": "array",
"items": {
"type": "object",
"properties": {
"ID": {
"type": "integer"
},
"data": {
"type": "string"
}
},
"required": [
"ID",
"data"
]
}
}
CreateCreate fileのFile Contentは
dataUriToBinary(items('Apply_to_each')?['data'])
としています。
うごき
こんなかんじで動きます。
複数ファイルの一括登録 pic.twitter.com/fhYokTpd1N
— Hiro (@mofumofu_dance) July 22, 2019