この記事は カオナビ Advent Calendar 2023 20日目です。
https://qiita.com/advent-calendar/2023/kaonavi
はじめに
こんにちわ。木下 博貴といいます。
私は、2023年1月にSES業界から自社開発企業であるカオナビに転職をしました。
今回は2023年アドベントカレンダーの20日目を書く機会をいただきました!
同じくSES業界からSaaS業界への転職を考える人への不安を払拭できるように、
1年の振り返りを兼ねて、自分の体験をまとめたいと思います。
SESからSaaS企業への転職
転職のきっかけ
SES業界から離れて、将来を見据え続けられるように転職を決意したポイントとして、
以下の2つが主な転職理由でした。
- この現場にいつまでいられるのか...という悩みから解放されたかった。
- 0→1開発では培われなかったエンハンス能力を高めて見たくなった。
実際にSES業界からSaaS業界に移っていく時に、不安も大きかったのですが、
いざ移ってみると確実に成長につながっているポイントがたくさんあったので、今回は綴っていきたいと思います。
SES業界での生活
私はSES業界で10年間過ごしました。
SESでは色々な開発現場において、
納品物がある程度決まったプロダクトに入り、0→1開発に向き合ったり、
人手が足りていないプロジェクトに参加しながら、
自分のスキルを磨いていくことが多かったです。
特に、とにかく速度を必要とする開発が多いため、
馬力を求められる現場におけるリーダーシップの獲得など、得られるものは多くありました。
ただ、その反面辛い部分もありました。
辛い部分
エンジニアアウトプットがしずらい
業界的に商流というものを意識しながら動く必要があり、
自分のやってきた開発物に対して、オーナーシップを持ちたくても持つことができなかったり、
自身が考えて実践したアイデアや経験を登壇活動などで話すことがなかなか難しい状況も少なくありませんでした。
フェーズが変わったらまた違う現場へ
0→1を立ち上げたあと、エンハンスフェーズがやってくる時には、次の0→1の取り組みを始めるため、違う現場に行くことが多々ありました。
そうすることで、
ずっと一緒にやってきたチームも解散したり、
いつフェーズが変わってしまうのかとヒヤヒヤしたり、
自分の価値が発揮できなくなった時にリリースされてしまう危機感も常に抱いていました。
そのうち、1つのプロダクトに腰を据えて向き合うことが難しくなっていたことを覚えています。
カオナビへの転職
上記の2つの解決をするためにSES業界からの転職を決意しました。
そしてカオナビ社への転職理由は以下の通りです。
- 0→1開発では磨くことが難しかった、自分のエンハンス能力に対する研鑽ができそうだった。
- 福利厚生を含めた労働環境がとても魅力的だった。
- 顧客に向き合った価値の追求と提供をがんばりたかった。
そんなこんなでご縁をいただき、2023年1月にジョインしました。
カオナビに入ってから
エンジニアアウトプットの機会や1つのプロダクトに向き合い続けられる環境など、たくさんのもの得られました。
チームで開発を進めていく中で、常に試行錯誤を求められる環境に身を置くことができるようになり、
特に1つのプロダクトに向き合い続けられる環境を得たことで、自分が得た知見をしっかりとノウハウとして蓄積することができているように感じています。
そんな試行錯誤の中で得た知見や気づきをアウトプットできる場が、カオナビに来てから増えたように感じます。
エンジニアアウトプットできる機会
色々な研鑽を重ねる中で、自分では陳腐化してしまった話でも、アウトプットしてフィードバックをもらうことで、日々の成長を実感することが増えました。
特にカオナビでは、そんなアウトプットの場が設けられていて、お互いに切磋琢磨できる環境がありました。
社内勉強会: カタリバ
社内勉強会である「カタリバ」という取り組みが2週間に1度催されます。
そこでは一緒に活動をしている別のチームのメンバーが、気づきだったり、学びを発信している熱量の高い場がありました。
その勉強会には、誰でも登壇することができ、発信の場になれることができるようになりました。
試聴参加するだけでも、かなりの学びを得ることができ、エンジニアのスキル向上につながっていると感じています。
社外勉強会
カオナビに来てすごく自分が変わったと思うのは、
大きな社外勉強会やカンファレンスに登壇者として参加できるようになったことです。
カオナビエンジニアは、社外勉強会へのプロポーザル提出を積極的に行なっている状態がありました。
私もそこに憧れを持っていましたが、レベル不足だなぁーと思い、登壇まで踏み切ることがありませんでした。
そんななか、上述の社内勉強会で発信していたネタを見たメンバーが、
「なんでそれ外でやんないのー??」と言ってくれることが増えてきました。
とりあえず、外でやってみたらいいじゃん!、雑に提出しちゃえよ!!とノリでカンファレンスにプロポーザルを提出できたもの、
このような場や空気があったからだと思います。
カンファレンスに登壇した
ノリで出したプロポーザルだったり、カオナビ社がスポンサーをしているカンファレンスへのスポンサーセッションだったり、
そんなノリで受けてみた結果、本当に登壇できることになりました。
XP祭り2023
社内勉強会で発表した内容をノリで出したプロポーザルが本当に通っちゃって、登壇することに!
ここから登壇ハードルが下がり、社外に羽ばたけるようになったかもしれません。
JSConfJP 2023
フロントエンドエンジニアとして憧れていたカンファレンスに、まさかスピーカーとして参加できる未来が来るとは思いませんでした。
でも、やりきったぞ!
まとめ
転職する時に大切だったこと
SESからSaaSへ転職したときに大切だったことは、結果的にとてもシンプルなものでした。
- 一緒に働くメンバーとの「協調」が特に大事。
- ステークホルダーと工数・タスクの調整よりも、何を提供できるのか・どんな価値を出せるのかを真剣に考えること。
- 自分から動いて考えること。
- たくさんの人と雑談をすること。
人と働くことを大切にすること。
自分の力も確実についていく
SES企業からSaaS企業に転職をしたら、カンファレンスで登壇した実績を持つエンジニアにスキルアップすることができたとおもいます。
そんな登壇ができるネタ集めが可能な開発現場だったり、そのネタを積極的に発信できる場所を与えてくれる環境に身を置くことができたのは、とても幸せです。
そんな弊社はメンバーを募集しております。ご興味がありましたらぜひ!
https://corp.kaonavi.jp/recruit/list/