この記事は、適応型ソフトウェア開発 アドベントカレンダー 2024 の 21日目です。
適応型ソフトウェア開発が向いている状況
このフレームワークが圧倒的に向いている状況とはなんだろうか。
それは、「作るべきものが決まっていない状況」である。
見通し不透明なカオスが観測できる状態。
もしくは、現状何をしても前に進んでいる実感がない状態。
そう、「サバイバルモード」と言い換えてもよい。
サバイバルモードに強い
適応型ソフトウェア開発は、サバイバルモードの環境にこそワークする。
秩序がない状態でも動くことができるし、進捗の見える化・暫定的でも見通しを立てて進めることができる。
そこから道筋が立ち、見通しが良くなってきたときに、より精度の高い集中可能なフレームワークに乗り換えて目標達成に向けて進むことができるだろう。
アジャイルチームの初速をつけるためのフレームワークであると位置づけると、有効なポイントが多かった。
ほかに役に立つポイント
サバイバルモード以外にも役に立ちそうなポイントを紹介する。
複数チームを管轄する組織マネジメント
この文脈でも適応型ソフトウェア開発はワークする。
WBSやガントチャートの代わりに、PDSを使ってみるのもよいかもしれない。
プロダクトディスカバリー
プロダクトディスカバリー。つまり価値探索中のカオスに向き合っていくシーンでも適応型ソフトウェア開発は有用である。
もしかすると、Lean UXのほうが合うかもしれないが、そこに向かい前の段階でこのフレームワークを採用するのも一興である。
まとめ
このようにアジャイルといえば、スクラム!と選択してしまうと、もったいない局面がたくさん存在する。
フレームワークそれぞれにある有効性や性能を意識したうえで、カオスに向き合うとよい。