この記事は、適応型ソフトウェア開発 アドベントカレンダー 2024 の 5日目です。
適応型ソフトウェア開発に取り組むときのルール
どんなフレームワークにもルールはある。
それにこのフレームワークでは、「状態」という今までは触れてこなかった指標をベースに開発を進めていくことになるため、さぞ複雑なルールが存在するのだろうと筆者は考えていた。
しかし、書籍を読む限り全くそうではない。
これがまた私の思考的にうれしい一致だった。
簡単なルール × 豊かな人間関係 = 圧倒的な適応力
唯一のルールは、この方程式を意識して満たすことだけだった。
簡単なルールをチーム内で作り、チームは家族であると言わんばかりに豊かな人間関係を構築すること。
この2つを形成することによって、圧倒的な適応力を身に着けることができる。
これがフレームワークを取り扱う上での、唯一のルールだった。
もちろん、細かいプラクティスは存在するが、鉄のおきてはこれだけである。
実際に取り組んだ
実際にチームで取り組むにあたって、筆者のチームでは難しいルールと豊かな人間関係を有したチームだった。
難しいルールというのは、複雑に入り組んだ商材を取り扱っているのに、その商材にミスマッチなフレームワークを選んでしまったことで、ルールに縛られている現状があったことだ。
また、すでに豊かな人間関係を手にしていた理由は、そんな状況下でも必ず振り返りを毎週欠かさずに行っていたり、Good&Newという心理的安全性を高めるための施策を毎日繰り返し行っていたことがポイントだった。
難しいルールを破棄することで、適応型ソフトウェア開発で求められるルールを順守することができる形を形成することができた。
実際、このルールは非常に受け入れやすく、チーム内でもみんなが何だかほっこりする良いルールだったと思う。
このルールを守りながら、私たちは適応型ソフトウェア開発にのめりこんでいくことになった。