この記事は 株式会社カオナビ Advent Calendar 2024の24日目の記事です。
子供が生まれた
私たち家族にとって二人目の子供をお迎えすることができた。(長男2歳、長女0歳)
これはもちろん とっても非常にやんごとなき出来事で、極めて嬉しいこと であるのだ。
ちょっとのっぴきならないこと も起きた。
それは、 出産予定日から2週間も早めに登場してくれたこと である。
変化した環境
もともと会社の育休支援制度も充実していたので、そこも頼りながら子育てを進めていく方針で考えていた。
しかし、ありがたいことに2週間も早く登場してきたことによって、少しばかり想定していたプランから逸脱することに。
当初は仕事・育児双方にとってきっちり準備できた状態で育休に突入することを期待していたが、ぽっかりと空いた予期せぬ2週間の登場により、私たちの生活リズムはガタガタになってしまった。
そんな時、私は自身の勤めている株式会社カオナビの圧倒的優位性を体感することになった。
空白の二週間
この二週間は俗に言う「サバイバルモード」と言っていいだろう。
長男の育児を進行し、パートナーの体調管理をしつつ、新生児のケアまで行い、仕事まで全てこなす圧倒的にインポッシブルなミッション。
これをこの二週間は遂行する必要があった。
まじむり。むりむりのむり。むーりーのりーむーだ
しかしながら、このインポッシブルなミッションを成立させることができてしまったのである。
何があって成立したのかというと、それは カオナビの圧倒的な優位性による恩恵を享受することができたからだ。
カオナビの圧倒的優位性
カオナビに所属する私が感じた圧倒的な優位性とは何か。
それは 「MY WORK STYLE」制度である。
MY WORK STYLE
場所と時間に縛られない、新たな働き方制度「MY WORK STYLE」。
この制度によって私たちは非常に難しい局面を乗り越えられたと言って良いだろう。
「MY WORK STYLE」開始の背景
この制度の背景や詳しい情報は、 こちらのページ を参照。
MY WORK STYLE の何が役にたった?
結局この制度を使って、私たちがどのように適応できたのか。
それは、この制度が内包している3つの施策が非常に有効だったからである。
働く場所の選択(出社 or 自宅 or 許可された就業スペース)
これは 社員各自で仕事がしやすい場所を自由に選択しながら働くことができる制度 だ。
良い製品を作るためには、関係性を作っていくことも大切。
また集中して作業できる環境を自分で作っていくことも大切だと考えている。
前者の構築には、顔を突き合わせた仕事をした方がより良い関係性を作れる実感も湧く。
そして自分が自分らしく生産性を追求できる環境を自らの手で構築できたり、会議室移動などのコストも徹底的に排除できるリモートワークを選んだりすることも可能だ。このように最も自分が成果を出すことができる環境を選んで仕事をすることができる制度である。
スーパーフレックス制度
従来のコアタイム(必ず就業することが必要な時間帯)を撤廃し、フレックスタイム(05:00〜22:00)の中で1日4時間以上働くことで、任意の時間帯を選択できる制度だ。※月の所定労働時間はあり。
自分自身が最もパフォーマンスを発揮することができる時間を選んで仕事を行うことができる。
そして、コアタイムが存在しないことで、私にとって一番集中しやすい時間を選び仕事をすることも可能になった。
なにより、1日4時間以上働くことで稼働日として定義してもらえるのは、今の私にとっては渡りに船だった。
スイッチワーク制度
在宅勤務では、育児や家事などで仕事が中断されることはたくさんある。
始業から終業まで連続して業務を続けることが難しい場合でも、スイッチのようにONとOFFを切り替え、仕事の合間に育児時間の確保をはじめ、細切れに働くことを制度化した「スイッチワーク」制度。
この細切れに稼働することが可能な労働環境は私にとってとてもありがたかった。
空白の二週間での事例
これが私たちの今のタイムスケジュールだ。
とてもバタバタしているが、ゆとりのある時間はわずかだが存在している。
タスク | 時間 | ゆとり |
---|---|---|
起床 | 5:00 | |
朝食準備 | 5:15 | |
朝食 | 5:30 | |
ゆとり | 6:00 | ⭐️ |
昼食準備 | 11:30 | |
昼食 | 12:00 | |
ゆとり | 12:30 | ⭐️ |
夕食準備 | 16:30 | |
夕食 | 17:00 | |
長男風呂 | 17:30 | |
長女沐浴 | 17:40 | |
長男寝かしつけ | 18:00 | |
長男就寝 | 19:00 | |
家事 | 19:30 | |
就寝 | 20:00 |
このゆとりのある時間に仕事時間を差し込むことができれば、この二週間を成立させることができそうだった。
実際、6:00 - 16:00 の稼働時間を取ることができれば、無事に子供をみつつ、妻をケアしながら、仕事を進めることはできる。
ここで登場したのが、 「スーパーフレックス制度」 の恩恵だ。
スーパーフレックス制度のおかげで、6:00 - 16:00 で通常稼働を行うことができている。
これが当たり前のようにできる環境は非常にありがたい。
また、この時間の間でもバタバタと予想外のことはたくさん発生している。
その時に、有効だったのが、 「スイッチワーク制度」 だ。
スイッチワークをすることで、稼働と離脱のメリハリをつけて、業務を進めながら、家事にも専念する時間を作ることができるようになった。
そして何よりこのスイッチワークができるのは、前提として 「働く場所の選択(出社 or 自宅 or 許可された就業スペース)」 の恩恵があるからだ。
このサバイバルモードな二週間の間、わずかにある隙間時間を業務時間にするために最も有効な稼働場所が自宅であったが、それを当たり前に選択できるメリットはとても大きかった。
このように私は無事にこの二週間を送ることが可能になったのである。
しかしながら、この働き方には上述するようなわかりやすいメリットや利点がある反面、当然課題が存在する。
課題
前提として、個人として「価値」を提供し続けることができるか?という問いが重要だと思っている。
このような柔軟な労働環境は、自分を律することができる人材ではないと、利己的な利用を繰り返し、チームメイトや組織に悪影響を与えてしまうことも少なくない。
今回私がこのような働き方を選択させてもらえる背景には、一緒に働いているチームメイトによる手助けやフォローがあったからこれが実現している。
働く場所の選択
働く場所がリモートワーク中心にであるならば、テクニカルライティングスキルやタスク管理、タスク分解能力を有していなければ、コミュニケーションコストがかかってしまい、まともに仕事にならない。
このような高いチーム運営能力がある状態でなければ、それを実現することができなかっただろう。
私はとても運が良かったのは、カオナビのメンバーが上述のようなスキルを当たり前に有していることで、私もその輪に加わり、リモートワークを中心とした業務につくことができている。
スーパーフレックス制度
コアタイムが制度的になかったとしても、チームで仕事をする以上、みんなが最も集まっている時間は存在する。
その時間帯に会議だったり、相談事が発生することは当たり前なのだ。
今回、私はチームのリーダーやマネージャー、メンバーに相談をしながら、自分の仕事をみんなに引き継いでもらい、1個人で完結する業務やタスクのみを引き受けることによって、暗黙的なコアタイムから離脱することができるようになった。
これも私一人では実現ができなかったことで、高いタスク分解能力と整理能力、チーム運営力がなければ形成することなどできないものだ。
スイッチワーク制度
最後にスイッチワーク制度だ。
これはとても便利だ。しかし、いつかどう状態になっているのかをメンバーにきちんと伝達する仕組みを持っていないと、メンバーとの協調ができない。
しかし、このスイッチワーク制度というもの自体がメンバーにもかなり認知されていて、当たり前に行使することができるため、これを使うためのメンバーへの説明コストの一歳がかからない。
ただし、自分の稼働時間をしっかり自分で管理できなければならないし、自分の成果をきちんと把握できていないと連続で使用することはあまり得策ではない。
業務の切り替えは認知負荷もたくさんかかってくるため、ワーキングメモリーの節約には全くならないからだ。
まとめ
カオナビでは、プライベートで発生した大きな環境変化があったとしても、 MY WORK STYLE 制度によって、柔軟に生活を見直し、業務に従事することができる。
しかし、その大きな利点を生んでいるのは、制度があるからではなく、制度を裏付けるだけのチームメンバーの結束の強さだったり、個々の能力の高さがあるからだ。
その利点を大いに享受するためには、私自身もその水準で常にあり続けなければならない。
その水準を維持し続けることで、今回は私だったが、次私と同じ立場になるメンバーもいるだろう。またこの記事を参考にしてカオナビに興味を持ってくれる人にとって、当たり前にこの制度を使える環境を継続することができると考えている。
このインポッシブルな二週間は、そんな日々の研鑽の上に成り立っているものだと実感した。関わる全ての人に感謝しかない。そして、私も負けない。
そんな気持ちをこの記事に綴っておく。
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