#日本人はPythonが好きじゃないのか??
日本はプログラミング言語の面でもガラパゴス化しているのかもしれないを見ても、なんとなくピンと来なかった。
いつだったかあまり覚えていないが、私がPythonを始めたときは、雰囲気としては「Perlか? いや、今更Perlって。Rubyだろ。」って雰囲気があった。
その頃には既に、PythonはGoogleで使われている言語として認識されており、KEKも使っていると言われていたのだが、少なくとも日本では、王者のPerlと、それを追うRubyが注目されており、Python? なにそれ? って感じだった。
その後、Ruby on RailsでRubyが注目され、Pythonはさらに日陰者となった。
なのに最近、なんかしらんけどPythonが妙に持て囃されている。俺に言わせりゃ、なんなんだこれ、なんでこんな流行ってるんだって感じだ。なので、日本でPythonが不人気かのような書き方の記事には、すごく違和感があった。むしろ大絶賛流行中じゃないか。
#Googleトレンドで調べてみた。
Googleトレンドで、キーワードをカンマ区切りで打ち込んで検索すると、具体的に何をどう数値化したものかは知らないが、ともかく、キーワードの人気度が数値化されて出てくる。
特定の国の結果を抜き出すことだってできる。
ということで。Perl,Ruby,Python のトレンドを調べてみた。コメント欄に、アメリカは統計がうんぬんってのも書かれていたので、すべての国、日本、アメリカの3地域を調べてみた。
そして、2016年3月と、10年前の2006年3月とのデータを、LibreOffice Calc (Excelっぽいソフト)で集計してみた。
比べやすいように、2006年3月のPerlを100となるように正規化して、グラフを描いたら、こうなった。
これ、めっちゃ意外じゃないですか??
日本人はRubyが人気? Pythonが不人気?
いえいえ、とんでもない。日本のかつての人気言語はPerlで、今の人気言語はPythonでしたよ!
#とんでもないオチ
途中で気づいたのだが。これは「すべての国」と「アメリカ」の結果に関しては、当てにならない可能性がある。
なぜなら、ruby, pythonは一般名詞であり、プログラミング言語以外も含みうるからだ。
とはいえ、ここ10年で、世界的に宝石や蛇への関心が高まっている、という話は聞かないので、数字の増減した量に関しては、ある程度当てになるかもしれない。
心配なのは、日本で、これら汎用スクリプト言語への関心が低くなっていることだ。
まぁ、最近はJavaScript (ECMAScript)もブラウザ専用言語ではなくなりつつあるし、スクリプト言語だけがプログラミング言語ではないし、杞憂なのかもしれないが。
#おまけ
それにしても、Perlの人気の、指数関数的減衰具合は清々しいですね。(日本のトレンド)
そして、Rubyは全盛期にはPerlを追い抜くことができず、Perlが落ち目になってきた5年くらい前にようやく追い抜いたみたいです。