この記事のあらすじ
RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)Advent Calendar 2023の記事です。カレンダーを作ってくれた@inaho3517さんに感謝いたします。
この記事では、チケット駆動開発のチケットを業務進行管理に使う方法について触れています。本格的な方法やRPAらしいチケット処理の自動化やアラート処理などについてはここはQiitaなので山ほど情報があると思います。なので超入門編です。
やることリスト
手帳、メールソフトに付属するToDoやスケジュール、付箋(物理orソフト)、自分へのチャット、などなど、「あ、あれやらないと」と未来の自分にリマインドを飛ばすことが良くありますし、その方法も様々な方法があります。
これをカード型のチケットにしてみてください。1枚で1件の「やること」にするのです。本や巻物の状態から離れましょう。スケジュール帳にスケジュール以外の情報を書くと、書いた場所を見失ったり、うんざりするほど過去の日付に戻る羽目になるのです。
カード型のチケットにすることで
- 重ねて管理でき、必要であれば机一面に広げることもできる
- カードサイズで記入量が物理的に制限されるので、必要以上に細かく書いて時間を消費しなくなる
- (慣れてきて軌道に乗ると)枚数でなんとなくヤバさが把握できる(多過ぎても少なすぎてもヤバイ)
- 分類することで、頭の中の交通整理ができる
など、さまざまなメリットがあるのです。今日は「チケット作成」と「分類」について紹介します。
チケット作成
私は、A7サイズの紙切れを使っています。A4のコピー用紙を半分の半分の半分にしたサイズがA7サイズです。名刺よりちょっと大きいサイズ。私は何か書く時は必ず右上に日付を書くことにしています。
「やること」をA7サイズに書くコツとしては
- やり終えた状態を書く(未来の自分へのリマインダなので)
- あれこれ細かい条件を書かない(未来の自分が最低限理解できるレベルに留めておく)
です。私も初期に悩んだのが「イベントの企画」とか大きなことを書きすぎて、いつまでたってもやり終えた状態(企画完了)にならないので次第にうんざりして自己嫌悪に陥るのは本末転倒です。こういう時は「イベントの場所を時間を仮押さえする」「イベント2ヶ月前にやっておいた方が良いことを10個考えておく」「イベントに必要になりそうな機材を10個考えておく」など、大きなことを紙に書く前に「どうやったら細切れのザク切りのみじん切りにできるか」を考えてください。これは日頃から訓練できます。例えば買い物って習慣でやっていますが、買うモノを選ぶ→売ってそうな店を選ぶ→行く→買う→買ったものを所定の場所に置く、などとザク切りできるのです。
無限に長くなる「やることリスト」をA7サイズに揃えて、うんざりしない粒の大きさにザク切りするところまで成功です。やったね。
チケット分類のオススメは「あしか(はてなの進行管理)」
- すぐやる
- そのうちやる
- ペンディング
- 終わった
です。あしかについては2005年と古いですが記事が残っています。
「はてな」という変な会社
これを丸パクリして、箱ではなくて板にクリップ止めしています。
クリップはPLUSさんのWクリップに「豆」「極豆」という可愛らしいサイズがあるのでこちらをオススメします。台紙になる厚紙+15枚ぐらいはイケるので必要十分です。
わたしはこんな感じでこの進行管理板を使っています。
- 新しいチケットを書いたらとりあえず「そのうちやる」に入れる
- 朝イチはかならずこの板を見て、「すぐやる」を確認したり、「そのうちやる」から「すぐやる」に移動するものを決める
- 会議の合間など、ぼーっとしたいときはチケットを全部眺めて、書き直し(チケットの分割)ができそうなものを探す(2分割できそうなら2枚新しく書いて、もとの大きいのは「終わった」に放り込む(分割したよと書き残すとなお良い)
- 「ペンディング」は返事待ちや見積もり紹介中など、自分以外の都合で「終わった」に入れられないチケットを全部入れます。たまに見返して、催促したり諦めて他の方法を考えたりします。
作業時間は「すぐやる」チケットだけを見る
これを徹底することで、頭の中身から余計なものを一時的に追い出すことができます。電話などで割り込まれたら、さ新しいチケット1枚に書いて「そのうちやる」で後回しにします。
作業以外の時間に「すぐやる」以外のチケットの交通整理をする
作業中にこれを始めて現実逃避すると大体カオス化します。チケットの交通整理は頭の中のデフラグにもなるので、できれば大きな机に全部広げるのがオススメです。なので広げられない状況の時は交通整理は諦めて、「そのうちやる」から手頃に1枚拾う、ぐらいで済ますのが良いでしょう。
「終わった」にチケットが溜まるのは割と快感
長々と書きましたが、一番言いたいのはこれです。僕は1か月分まとめています。「今月これだけ終わったんだ」と常に確認できる状況を作って、一人でこっそりニヤニヤしたり、もっと良い方法はなかったのか振り返ったり、もっとわかりやすいチケットの書き方を研究するのは超オススメです。「終わった」はあなたの実績であり、経験値であり、誰も奪えないあなただけの足跡なのです。