MS FlowとTwilioを使ってkintoneからSMS送信

Twilioの準備

SMS送信が可能な番号を取得しておきます。

Microsoft Flowの準備

トリガー（HTTP要求）を作成し，以下のようにJSONスキーマを設定します。

{
    "type": "object",
    "properties": {
        "receiverNumber": {
            "type": "string"
        },
        "message": {
            "type": "string"
        }
    }
}

Twilioコネクターを作成し，以下のように設定します。

項目	値
発信元の電話番号	先ほど取得した番号
発信先の電話番号	receiverNumber
テキスト	message

こんなかんじです。

kintoneの準備

アプリを作成し，以下のフィールドを作成します。

フィールド名	フィールドコード	型
氏名	receiver_name	文字列（1行）
携帯電話番号	cellphone_number	文字列（1行）

kintoneカスタマイズ

以下のようなJavaScriptを設定します。

    const twilioSmsSendUrl = 'https://prod-30.japaneast.logic.azure.com:443/workflows/...※MS Flowで取得したURL';

    //MS FlowのHTTP要求にPOST
    function sendTwilioSms(receiverNumber, message) {
        //国番号付加（日本限定になります）
        var num = '+81' + receiverNumber;
        num = num.replace('+810', '+81');
        var body = {
            receiverNumber: num,
            message: message
        }
        var headers = {
            'Content-Type': 'application/json'
        }
        kintone.proxy(twilioSmsSendUrl, 'POST', headers, JSON.stringify(body)).then(function (args) {
            alert(receiverNumber + 'にメッセージを送信しました');
        }, function (error) {
            alert(receiverNumber + 'へのメッセージ送信に失敗しました');
        });
    }

    //レコード詳細画面表示時の処理
    function setFieldsDetailShow(record) {
        //送信ボタンを表示し，クリック時に送信
        var smsButton = document.createElement('button');
        smsButton.id = 'twilio_sms_send';
        smsButton.innerHTML = 'SMS送信';
        smsButton.onclick = function () {
            var receiverNumber = record.cellphone_number.value;
            var message = window.prompt(receiverNumber + 'へのメッセージを入力してください', '');
            sendTwilioSms(receiverNumber, message)
        }
        kintone.app.record.getHeaderMenuSpaceElement().appendChild(smsButton);
    }

    //レコード詳細イベント
    kintone.events.on('app.record.detail.show', function (event) {
        setFieldsDetailShow(event.record);
        return event;
    });

実行

「SMS送信」ボタンをクリックします。

メッセージボックスにメッセージを入力します。Twilioだと，日本語で70文字を超えると分割して送信されます。（上限1600文字）

メッセージが送信されました。

用途

kintoneで作ったメンバーリストなどで使用しています。メンバーの中にメールアドレスを持っていない人がいたり，メールがエラーで返ってくる人がいたりする場合の連絡に便利です。レコード一覧画面で繰り返し処理を行えばSMSによる一斉通知もできます。直接TwilioのAPIにアクセスすることもできるとは思うのですが，MS Flowを介することで手軽に連携ができるのはありがたいです。