あいさつ
どうも、guy7ccです。前回に続き、Spigot開発についてメモします。
環境はWindows10、Spigot1.18.1、JDK17.0.1です。
目次
- テスト用サーバー環境の構築
- IntelliJ IDEA Communityによる開発環境の構築 ←今回
- マイクラ内のコマンドを受け取る
- イベントリスナで起きた事象を受け取る ←まだ書いてない
- タスクでティック毎に処理を起こす ←まだ書いてない
- config.ymlを駆使する ←まだ書いてない
- (未定)
第2回 IntelliJ IDEA Communityによる開発環境の構築
前回、サーバー環境を作ってプラグインを動かすことができるようになりました。今回は、開発を進めるための環境を作ります。
ダウンロード&インストール
プログラミングする上では、統合開発環境(IDE, Integrated Development Environment)を使うのが一般的です。インストールするだけで、様々な言語や目的のアプリ形態の前提となる環境を自動で作成してくれます。
今回は、IDEの一つであるIntelliJ IDEA Communityを使って開発していきましょう。IntelliJ IDEA Communityは、Java系言語の開発に特化したIDEで、マイクラのプラグインやMODを作る環境が整っており超簡単に開発をすることができます。
IntelliJ IDEA Communityをダウンロード(公式サイト)
2022/01/01現在、最新バージョンは2021.3.1ですので、これを使って説明していきます。
インストールして起動したら、IDE用のプラグインを導入していきます。
プラグインの検索欄に「Minecraft」と打てばいくつか出てきますが、その中の「Minecraft Development」というプラグインを追加します。あと、上の画像ではすでに日本語化されていますが、これは「Japanese Language Pack」というプラグインを追加した結果です。
ところで、プラグインっていうワードが出過ぎてややこしいですが、今導入したのはマイクラのプラグインではなく、IDEのプラグインです。お間違えの無いよう。
プロジェクトの作成
さて、準備は整いました。早速プラグインを作っていきましょう。左の"プロジェクト"をクリックして、右上の"新規プロジェクト"を選択。
次の画面では、左の"Minecraft"を選択して、"Spigot Plugin"にチェック、そして次へ。
次は、GroupIdとArtifactIdを入力する画面です。今回は、Mavenというプロジェクト管理ツールを利用するので、この2つは必須です。
通常、GroupIdには自分の所有するドメインを反転させたもの(例えば私のホームページのドメインguy7cc.github.io
だったら、GroupIdはio.github.guy7cc
になります)が良いですが、公開する気がないなら自分の名前だけでも良いと思います。
ArtifactIdには、今作るプラグイン名を入力します。とりあえず、TestPlugin
で行きましょう。Versionはそのままで良いです。
次の画面はこんな感じ。ある程度開発に慣れたらここでいじることも色々あるでしょうが、今はスルーでok。Minecraft Versionは1.18.1です。
プロジェクト名もまあArtifactIdと一緒でいいでしょう。"完了"を押して進みます。
こんな画面が表示されたら、プロジェクト作成完了です。
プラグインのビルド
試しにプラグインを作って、サーバーに導入してみましょう。
今開いているTestPlugin.javaを次のように編集します。
package io.github.guy7cc.testplugin; //ここは人によって違うので触らない
import org.bukkit.plugin.java.JavaPlugin;
public final class TestPlugin extends JavaPlugin {
@Override
public void onEnable() {
// Plugin startup logic
getLogger().info("Hello World!!!!");
}
@Override
public void onDisable() {
// Plugin shutdown logic
}
}
そうしたら、右上の再生ボタンを押して、プラグインをビルドします。
画面下に"BUILD SUCCESS"と表示されたら、ビルド成功です。ビルドが上手くいかない場合、スペリングミスが無いか探してください。
ビルドしたプラグインはどこにあるのかというと、プロジェクトがあるディレクトリの中のtargetフォルダに入っています。下の画像のようにプロジェクトタブを探ると見つかります。ファイル名は、(ArtifactId)-(Version).jar
となります。右クリックしてコピーしてください。
そうしたら、サーバーのpluginsフォルダにペースト。前回WorldEditを入れたところと同じ場所です。
そしてサーバーを起動すると、このようなログが見つかると思います。
[TestPlugin] Hello World!!!!
これでプラグインは正常に動いています。初めての自作プラグインだ、喜べ!
おわり
今回は、プラグインの開発環境を整えました。次回から、本格的にマイクラのプラグインを作り始めます。