【CTF入門&体験記】CTFって何?始め方・解き方・僕の挑戦記録まで紹介!
はじめに
📝 この記事は、Centrale Lilleでの「défi personnel(個人チャレンジ課題)」の一環として執筆しています。
私は現在、Centrale Lilleの学生としてセキュリティ分野に関心を持ち、**CTF(Capture The Flag)**という競技型セキュリティ学習に取り組んでいます。この記事では、CTFの基本的な紹介に加え、私自身が参加してきたCTF大会での体験談や、実際に使ったテクニック、学びについて共有します。
「CTFってよく聞くけど、何から始めたらいいのかわからない」「実際にどんな問題が出るの?」という方に向けて、できるだけわかりやすく書きました!
CTFとは?
CTFとは「Capture The Flag」の略で、ハッキング技術やセキュリティ知識を駆使して“フラグ(flag)”と呼ばれる特定の文字列を探し出す競技です。
主なジャンル
ジャンル | 内容 |
---|---|
Web | Webアプリケーションの脆弱性調査 |
Crypto | 暗号の解析・解読 |
Pwn | バイナリの脆弱性を突く |
Reverse | プログラムの挙動を逆解析 |
Forensic | メモリやファイルの解析 |
OSINT | オープンな情報から答えを導く |
Misc | その他、分類しきれない問題 |
私のCTF挑戦記録①:TCP1Pへの初参加
私はCTFの基本を学ぶために、root-me.org という学習サイトで演習問題を解いていました。そして、スキルを試すために、友人たちとチームを組んで「TCP1P」というCTF大会に初めて参加しました。
- ✅ 参加チーム数:1110チーム
- ✅ 私たちの順位:50位
- ✅ 解けた問題数(チーム全体):11問
- ✅ 私が解いた問題数:4問
- Forensicカテゴリ:2問
- OSINTカテゴリ:2問
中級者向けの大会でこの成績を取れたのは、自分たちにとって大きな励みになりました。
しかし一方で、WebやCryptoの問題は全く歯が立たず、明確な今後の課題として残りました。
私のCTF挑戦記録②:次なるステップへ
その後、同じチームメンバーで2度目のCTF大会にも出場しました。前回の結果に自信を持ち、今回はよりレベルの高い大会に挑戦することにしました。
- ✅ 今回解けた問題数:2問
- Crypto:1問
- Web:1問
この大会では「基礎知識だけでは通用しない」という現実を実感しました。複雑な問題に対応するには、戦略的思考や発想の柔軟さが不可欠だと痛感しました。
どうやってCTFを始めるの?
1. 練習サイトを使う
初心者には以下のプラットフォームがおすすめです:
2. CTF大会に参加する
実践の場として、CTFtimeというサイトで多数のCTFイベントが告知されています。
-
CTFtime
→ チームでの参加もソロ参加もOK!
初心者向け!使える基本テクニック集
🔍 Forensic編
-
strings
,binwalk
,exiftool
でファイルを分析 - 画像に隠された情報(ステガノグラフィ)を探す
🌐 OSINT編
- Twitter, GitHub, Pastebin などのオープン情報から手がかりを探す
- 画像のメタデータ(EXIF)や画像検索で位置情報を特定
🔐 Crypto編
- 暗号文をBase64, ROT13などで変換してみる
- CyberChef を使って変換・解析
🌐 Web編
- URLパラメータの変更、Cookieの確認
- Burp Suite や DevTools を使ってリクエストを操作
今後の目標
- 🔄 Web・Cryptoジャンルの強化
- ✍️ 今回使用したテクニックをまとめた記事を近日中に公開予定
- 🧠 日々root-meでの学習を継続しつつ、定期的に大会に参加
おわりに
CTFは、実践的なセキュリティスキルを楽しみながら身につけられる最高の学習方法です。初めての大会で得た達成感、そして次の大会で感じた壁。それらすべてが、今後のモチベーションになっています。
これからCTFを始めたい方、始めたばかりの方の参考になれば幸いです。一緒に頑張りましょう!