WorkplaceとSSOとユーザプロビジョニングを構成してみました。
参考になればと思います
workplaceの登録
workplaceの登録にはworkplaceのトップページから作成できます。
ただし、ドメイン毎にテナントを持っており、他のテナントに登録されているドメインだと作成ができません。
メールアドレスを入れると、登録したメールアドレスにworkplaceからメールが届き、アカウントをアクティブ化すればテナントの最初のユーザーとして登録できます。
初回登録時はトライアルで30日間アドバンスモードが使用できます。
アドバンス以上でないとSSOが出来ないので注意が必要です。
ドメインの認証
Workplaceはドメイン毎にテナントで管理されていて、ドメインの認証をすることで
ドメインの所有権を持つ形になります。(ほかのworkplaceテナントが同じドメイン名で登録できなくする)
ドメインの認証をさせないと、SSOができませんので、まずドメインの認証をおこないます。
設定から[メールドメイン]を選択します。
今回はメールアドレスの認証でおこなってみます。アドレスは選択式だったのでhostmasterのアドレスあてに送付しました。
選択したメールアドレスに認証コードが届きますので、そのコードを入力すると
ドメイン認証がされます。
メールアドレスの認証がされました
SSOの設定
SSOの設定に移ります。
まずworkplaceのURLとなる会社のサブドメインを決めます。
ここでは以下のように設定してみました。
SSOの設定はセキュリティタブの認証タブから設定が出来ます。[+新しいSSOプロバイダーを追加]します
こちらの設定を埋めていきます。
AzureAD側の設定
AzureADにログインし、workplaceのアプリを登録します。
エンタープライズアプリケーションの画面で、Workplaceで検索し、[追加]をクリックします
概要から[シングルサインオンの設定]をクリック
[SAML]をクリックします
識別子→workplaceのオーディエンスURLを入力
応答URL→workplaceの受信者のURLを入力
サインオンURL→ログイン用のURLを入力
それと連携にはユーザーの登録が必要ですので、アプリの画面からユーザとグループを選択し割りあてておきます。
これでAzuere側の設定が完了です。
続いて、workplace側の設定をするために、以下の情報を取得しておきます
シングルサインオンの設定画面から 証明書(base64)をダウンロードしておきます。
それとログインURLとAzureAD識別子をメモ帳等に貼り付けておきます。
workplcae側の設定に戻り、AzureADから取得した設定値を入力します
SSOプロバイダー名 →適当な名前
SAMLURL →AzureADのログインURL
SAML発行元URL →AzureAD識別子
SAML証明書 →ダウンロードした証明書をテキスト等で開き内容をすべてコピペ
無事SSOが出来ました。
※テストをしないとSSOの登録ができないので気を付けてください↓
ユーザープロビジョニング
続いてユーザープロビジョニングを実施してみます。
workplaceでは ユーザプロビジョニングすると、新規ユーザーはworkplaceのデフォルトグループに所属されます。
これをユーザーがworkplace登録時にマーケティングチームに参加させてみようと思います。
グループを分けることで、workplace参加時に例えばデフォルトグループは全員公開にして、他のグループはグループに参加している人しか見れないようにする等が可能になります。
workplace側グループの設定
右側の[…]から管理グループを選択
[管理オプション]を選択
[グループ設定]を選択
自動メンバーシップ[メンバールール]を設定
ここでは役職に営業が含まれたらマーケティングチームに属するように
設定してみました。
Microsoft GraphでAzureADのユーザー属性を見てみます。
役職は"jobTitle": "営業部長"となっていました。
AzureADでのjobTitleがworkplaceの役職に
プロビジョニングされれば、マーケティングチームに所属されるはずです。
プロビジョニングの設定
ではプロビジョニングの設定をしてみます。
AzureADのworkplaceアプリ画面でプロビジョニングタブを選択し、
プロビジョニングモードを手動にします
管理者資格情報で[承認する]をクリックする
以下の画面が表示されるので、[workplaceに追加]をクリックします。
そうするとworkplace側にプロビジョニングのアプリが作成されます。
この統合を使用して追加された人をその都度workplaceに自動的に招待します
をONにします。
※workplaceへの参加は以下のような設定ができます。
上記はユーザーがプロビジョニングされたタイミングで、招待メールを送る設定をしています
プロビジョニングするユーザーを追加します。
ここではtestuserを追加しました
プロビジョニング開始ボタンをクリックします
無事Workplace側に追加されました。
プロビジョニングされると、ユーザーに招待メールが送られます
join your teamをクリックします
Azureのアカウントでログインします。
登録するをクリックします。
無事プロビジョニングされたユーザーでSSOできました
マーケティングチームにも追加されています。
ユーザーの役職が営業部長になっています。無事プロビジョニングされてますね。
まとめ
無事SSOとユーザープロビジョニングをすることができました。
認証連携はそこまで難しくなかったのですが、workplace側の仕組みをある程度理解しておく必要があると感じました
以上です。