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1年半インフラエンジニアの頭の中【キッティング編】

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本記事の読者ターゲット層

・未経験者
・駆け出しエンジニア
・駆け出しエンジニアの頭の中を知りたい管理職とかの人

本記事の概要

タイトル通り、1年半エンジニアである僕の考えを書き連ねます。

この度11月からの案件では要件定義~展開まで一気通貫でがっつり参画することができ、様々な業務・フェーズを経験することができました。

携わった業務から得た学び・教訓・自戒・印象がメインになるかと思います。
読者の皆様におかれましては、共感したり、初心を思い出したり、私のような初心者エンジニアと接するための話題にしたりしてください。
また、未経験の方々にとっても、得るものがあればこれ幸いです。

キッティング業務に対する印象

キッティング業務というとインフラエンジニアの第一歩や登竜門の一つとしてお馴染みという印象があります。
手順書をしっかりと読解し、確認事項を逃さず、焦らず丁寧に従事する必要があり、とても大切なお仕事です。

ですが、巷ではあまり良くない印象を持たれている側面もあります。
自身の技術力の向上に役立たない業務だと言われているのです。
ですので、私もキッティングにはあまり前向きではありませんでした。

実際にキッティング業務を経験すると

実際にキッティング業務を担当することになりました。
私にとって本格的なキッティング業務は初めてです。

オチを先に述べますが、
キッティング業務を軽視するエンジニアは『浅い』と、心の底から思いました。
たくさん学べることがあるなと感じながら黙々と100台(プレ展開)をキッティングする3日間を私は経験しました。

たしかに技術力はそれほど必要ではありません。
ゆえに、技術力の劇的な向上はそれほど望めません。

しかし、エンジニアとしての素質は技術力だけではないことなど、聡明な読者諸君には改めて伝える必要は無いだろうね。
キッティング業務からは技術力以外の素質に関わる部分をかなりたくさん学べるのではないかと感じました。

キッティング業務から学べること

・手順書の神髄
・実物に触れる重み

・手順書の神髄

「技術力の劇的な向上はそれほど望めません。」と前述しましたが、技術力が全く向上しないわけではありません。

手順書や操作内容は知見の結晶!
技術力の基礎となるものがたくさん詰まっています。
初歩的なところでは、ショートカットキーやコマンドが覚えられます。
キッティングではマウスが使えないこともあります。マウス操作はクリックミスや意図しないドラッグアンドドロップ等で取り返しのつかないミスを招く危険性があるからです。
そもそも汚さないために手袋をしているとマウスパッドが触れませんなんてパターンもあるようです笑

また、考える姿勢を養うことも大切でしょう。
どうしてこの手順は必要なのか。この手順の目的は何か。
どうしてこの確認項目は必要なのか。確認できないとどうなるのか。
どうしてこの操作でこの結果になるのか。この結果を選択した理由は何故か。
このコマンドは何をしているのだろう。このアプリケーションはなんだろう。
様々な知見が隠れているので追求していくことを楽しみましょう。

実際、早くキッティングすることに集中しすぎている作業者さんより、操作の意味を考えている作業者さんのほうが抜けやミスが少なく、確認事項をしっかりと網羅していました。(結果そのほうが早い)
落ち着いて正確なキッティングをするために、理解することは必要だと感じました。
手順書通りにすればいいんだから~と何も考えずに動いている人はかなり甘いです。それこそ成長の機会を捨てているように見えました。
こうした姿勢を養うことは今後のエンジニア人生を豊かなものになると、確信しています。

・実物に触れる重み

エンジニアは成果物を出して納品するし、製造業みたいなもんだと思うのですが、キーボードごしに機械の中身を操作することがメインになるのであまりそういう見られ方をしていないと思います。
ただ、お客さまの資産を扱っている気持ちは忘れていけないことです。
私が構築してきたものはお客さまが触るということが少なく、運用保守メンバーにわたることが基本だったので、先日までそこの気持ちがふわっとしてしまっていたなと痛感し、気を引き締め直しました。

キッティング業務はまさにこれからお客さまが使う端末を仕上げる業務。お客さまの目に・手に触れるもの。
お客さまが新しい端末を楽しみにしているところに指紋べたべた・傷だらけ、袋しわくちゃ・箱ボロボロのものを届けるなんて言語道断。
細心の注意を払って懇切丁寧に取り扱いながら一つずつ梱包まで終えました。

この経験は死ぬまで生きると思っています。
我々の仕事もモノづくりであると、扱うものの重みを知り、肌で感じながら作業できたことで、これからはこの気持ちを忘れずに仕事と向き合うことができそうです。

あとがき

1年半インフラエンジニアの頭の中シリーズ続けます。

僕が初心忘るべからずのためでもあり、
未経験者の心構えの一助となればうれしいためでもあり、
教育の立場にあるような方々への参考になればうれしいためでもあり、、、。

どこかで書きたいと思いますが、この度、未経験者/経験が浅い参画者の方々にキッティングを指導する立場を経験したため、人材教育や指導、研修への関心がかなり高まっています。
良い指導のコツなどの記事があればコメントよりリンクいただけますと転がって喜びます。何卒。

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