未解決事象です。再現は自己責任でお願いいたします。
レジストリ
GUIやポリシー、コマンドで対応できない設定はレジストリでなんとかするしかないという発想になりがちかと思うのですが、みなさんご存知の通りレジストリの扱いには細心の注意が必要です。
今回は私が実際に体験した恐怖のレジストリエピソードをご紹介します。
ゾンビのようなレジストリ
とある設定をオフで固定したくて探し回っていたときのこと。Win11からの機能なのでインターネットの海にも情報が少なく困っていたのですが、海外サイトでようやくそれっぽいのがヒットしました。
(みんなも困ったら英訳で検索してみよう!)
「レジストリでいけると思ってたけど、こんなところにあったのか~」
と、言われるがまま検証環境でレジストリの値を追加。
ご察しの通り、『Enabled』を[0]にしている値が今回追加したもの。
設定はオフになりましたが、グレーアウト等はしていません。
トグルをクリックすると、オンになってしまいました。
残念ながら、目的のレジストリではありませんでしたね。
私が今回探していたものはオフで固定するものなので、オフ状態でグレーアウトやトグルを触っても設定不可となっていて欲しかったのです。
不要な値をレジストリに追加してしまったので忘れる前に削除しておきましょう。
削除できました
この設定どうしたものでしょうか。設定を触っているとき、ふと視線を感じました。
え?
復活してる!!!
Enabled、復活してる!!!
何度削除しても
先程の設定をオン→オフに切り替えると復活するようです。
オフのままやオンに切り替えても復活しません。
現時点で再現可能なのはオン→オフに切り替えた際です。
こちら検証環境なので業務上の問題はありませんが、この余分な値があってはこれ以後の検証に対して不適切なのでなんとしても削除したかったのですが
コマンドプロンプトからもPowerShellからもセーフモードにてGUI上から操作しても、設定をオン→オフに切り替えると不死鳥の如く復活してしまい、こんなことに工数割くのも馬鹿らしいので急がば回れで泣く泣く検証環境ごと上書きました。
初心者はレジストリに手を出すな
クライアントOS案件ではレジストリと戦う場面が多く、続けていくとレジストリに対して気が緩んでしまいます。
しかしやはりレジストリは危険な代物です。
上記の私の場合は、英語の記事を読み進めるのが億劫だったので削除方法等が特に記載されていないことに気づかずにすぐに検証してしまいました。それも反省点です。
レジストリは操作者の意図せぬ設定変更が行われてしまう危険性だけでなく、削除できない・復活する等の困った事態に陥ることがあります。
例えば上記とは違い、探し求めていた設定変更ができていた場合に、喜んで本番環境に適用してしまったとしましょう。
「このオフ固定の設定やっぱり不便だから、変更可能にして」と言われてから初めて削除できないことに気づいたら………
レジストリを扱うときは後片付けができるかまでじっくりと検証してからにしましょうね。
今回の件から私が得た教訓をみなさまにも共有です