「独習C# 第３版」第１１章(p416) 標準ストリームのリダイレクトをクローズした後、標準出力をディスプレイに戻す方法

「独習C# 第３版」第１１章(p416) 標準ストリームリダイレクトの項目に記載されていたコードを入力後実行したら、当たり前であるがファイルを出力するだけで、ディスプレイには次の図のように何も表示されず、何が実行されたのか分からなかったので、リダイレクト前後にConsoloe.Write文の数行を追加してみました。

図－１　ディスプレイに何も表示されない様子

ところがエラー発生！

「ハンドルされていない例外:
System.ObjectDisposeException:
閉じているTextWriterに書き込むことはできません。」

図－２　エラーの様子
ソースコード

using System;
using System.IO;
using System.Text;


namespace p417
{
    class Redirect
    {
        static void Main(string[] args)
        {
            Console.WriteLine("logfile.txtへ出力するようリダイレクト");

            StreamWriter log_out;
            try
            {
                log_out = new StreamWriter("logfile.txt");
            }
            catch (IOException exc)
            {
                Console.WriteLine(exc.Message);
                return;
            }
            // logfile.txtへ出力するようリダイレクト
            Console.SetOut(log_out);

            try
            {
                Console.WriteLine("This is the start of the log file.");
                for (int i = 0; i < 10; i++) Console.WriteLine(i);
                Console.WriteLine("This is the end of the log file.");
            }
            catch (IOException exc)
            {
                Console.WriteLine(exc.Message);
            }
            log_out.Close();
/*
            // リダイレクトをディスプレイに戻す（以下、３行を追記。／＊と＊／記号を外せば、エラーが修正される。）
            var standardOutput = new StreamWriter(Console.OpenStandardOutput(),Encoding.Default);
            standardOutput.AutoFlush = true;    //StreamWriter が呼び出されるたびに、Write(Char) によって基になるストリームに対するバッファーをフラッシュするかどうかを示す値を取得または設定します。
            Console.SetOut(standardOutput);
*/

            //　ディスプレイに出力
            Console.WriteLine("標準出力がファイルからディスプレイに戻る。");
            Console.WriteLine("リダイレクトの結果logfile.txtを、実行ファイルのあるフォルダに出力しました。");
            Console.WriteLine();
        }
    }
}

そこで、上記ソースコードの下側の／＊......＊／でコメントアウトした部分を追記し、解決しました。

図－３　エラー修正後の結果