概要
こちらの本の環境構築の中でVagrantでUbuntuを立ち上げたとき、GUIでログイン画面が出なかったので対処法を書いておきました。
以下のように/etc/gdm3/custom.confを開きます。
sudo vi /etc/gdm3/custom.conf
以下の行のコメントアウトを削除します。
#WaylandEnable=false
保存して閉じたら再起動してください。
GUIでログイン画面が表示されるはずです。
以上
Wayland とは
Ubuntu 18.04 LTSのデスクトップ環境には、「X.Org」と「Wayland」という、2つの「ディスプレイサーバー」がインストールされます。ディスプレイサーバーとは、クライアントプログラムと通信してウィンドウを画面上に描画したり、マウスやキーボードの入力をクライアントプログラムに送信したりといった役割を担うサーバープログラムです。Linuxデスクトップには「X.Org」が広く用いられています。一方、「Wayland」は新しく設計、開発されているディスプレイサーバーです。将来的に「Wayland」への切り替えが進んでいく見込みですが、Ubuntu 18.04 LTSの初期設定では、ログイン画面のみ「Wayland」が使われ、デスクトップ環境では「X.Org」が使われるようになっています。しかし、ハードウェアによってはWaylandによるログイン画面の描画がうまく動作せず、正常にログイン画面が表示されません。
ディスプレイサーバとは
ディスプレイサーバは、ウィンドウシステムにおいて、ポインティングデバイス・キーボード・ディプレイのハードウェア制御を行い、遠隔または同一のコンピュータ上で動作する他のプログラムに対し、ポインティングデバイス・キーボード・ディスプレイによる入出力の機能を提供するプログラムである。機能の提供はディスプレイサーバプロトコルと呼ばれる通信プロトコルを通じて行われる。
ここまで読めば脱線としては十分でしょう。
本当に以上。