ChromeのWebVR実装ビルド版がOculst RiftのDirectモードに対応しました。
12/18に公開されたビルドで私の環境でもDirectモードが動作しました。
(その前に12/14にもビルドがすでに公開されてましたが、私の環境ではうまく動作しませんでした。)
[Chrome WebVRビルド版公開ページ(Brandon Jonesさんの g+ページ)] (https://plus.google.com/101501294230020638079/posts/MfB8bBrz4gG)
##Directモード有効
Directモードを楽しむためには、Oculus Rift Runtimeの0.4.4が必要ですのであらかじめインストールしてください。
(0.4.4がインストールされてないとChromeを起動したときに警告メッセージが表示されます。)
Directモードを有効にするためには、起動オプションに --disable-gpu-sandbox をつけて起動します。
##特に設定なし
NVIDIAのコントロールパネルなどで特に設定を行うことなくできました。
私が所有するマシンは
MSI GS70 2QE
GPU 970M
OS Win8.1
です。
検索してみると右クリックで使用するGPUを選択できることを知り、
"高パフォーマンス NVIDIA プロセッサ"で試してみたら、数秒間Oculus Riftに表示された後WebGLがクラッシュしてしまいました。
逆に設定をいじらない(デフォルトですとたぶん"グローバル設定(自動選択:統合型)を使用する"が適用されていると思います)ほうが(現時点では)いいようです。
##Directモードの問題点
ノートマシンだとDirectモードができないという方が多くいらっしゃるようで、Extendモードの問題よりこちらの問題のほうが(影響が)大きいようです。
Optimusという機能が関係しているようですが、私はOptimusのことはほぼ無知ですのでその辺のところはよくわかってません。
##Extendモードの問題点
WebVRはデバイスに表示する際はデバイス(HMDVRDeviceオブジェクト)を指定して行うため、Extendモードでも難なくそのデバイスに映像を表示できるのでいいのですが、Direct/Extendの切り替えはグローバルでしかできないため、WebVRアプリを楽しむ際は切り替えなければならないという手間がありました。
また、Oculus Rift DK2のモニターは縦に認識されるという問題もあります。Extendモード使用するためには横になるように設定しなければなりません。
環境によってはこの設定ができずExtendモードが実質利用できない人もおられるようです。
##軽く試してみた
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mozvr
Directモードで動作しました。ただしFPSがかなり落ちます。 -
WebVR test
オブジェクトが少ないためか、それほどFPSが落ちている印象はないのですが、ただ、なんかフレームがブレブレします。
環境によっては75fps出せるみたいですが、私の環境では40fps行きませんでした。Optimusが影響してるとFPSがガタ落ちするそうで、私のこの環境もこれが原因かもしれません。
##あとがき
Direct/Extendそれぞれに現時点では問題がありますが、WebVRが両方のモードで動作するようになったことで、WebVRが動作する環境が広がったことは間違いありません。しかし、Brandon Jonesさんがインタビューで、まだまだたくさん実装しなければならいとおっしゃっており(そのほかのVRデバイス対応?)、更なるWebVRの発展に期待してます。