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CERNのROOTをMacOSで使えるようにする

Last updated at Posted at 2021-02-05

準備

Xcodeのコマンドラインツールを入れておく

ホームディレクトリで

xcode-select --install

これが入っていないと、ROOTを入れたとしても正しく機能しない。

XQuartzを入れておく

XQuartzのページから最新版を選んでダウンロードし、インストールしてうまくいったらPCを再起動。XQuartzはCERNなど外部のマシンなどにSSH接続しているときにそのマシンROOTのTBrowserなどのGUIを自分のMacで表示するために必要。

ROOTを入れる

ダウンロードして解凍して/usr/localへ移動

ROOTのリリース一覧から最新のリリースを選び、Binary distributionsの中から自分のOSに最も合いそうなtar.gzファイルを選んでダウンロード。
ターミナルのコマンドでやるなら

curl -O https://root.cern/download/root_v6.22.06.macos-11.0-x86_64-clang120.tar.gz

のような感じ。このコマンドを打ったディレクトリ内にtar.gzが入るので、

tar -xzvf ファイル名.tar.gz

で解凍。すると同じディレクトリ内にrootディレクトリが作られるので、これを

sudo mv root /usr/local

/usr/localへ移す。

PATHを通す

ホームディレクトリで.bashrcファイルを編集。以下の行を一番下に足す。

~/.bashrc
source /usr/local/root/bin/thisroot.sh
alias root='root -l'

一旦ターミナルを閉じてもう一回開き、どのディレクトリ内でも良いのでrootコマンドを実行してみる。あとは雰囲気で成功したか失敗したかわかると思う。
成功したと思ったら

1+1

を実行して2が返ってくることを確かめてみると良い。これで失敗したらXcodeのコマンドラインツールのインストールがうまくいっていない可能性あり。もしくは次節参照。

また、(自分のMacにROOTを入れる話とは関係ないが、)外部のマシンにSSH接続してrootを同様に起動し、

TBrowser a

を実行したときに3分以上待っても自分のMacに何のGUIも表示されなかったら、XQuartzが正しく入っていない可能性あり。

もしうまくいかなかったら

MacBook Pro (13-inch, M1, 2020)でMacOS 11.2を使って試したらrootコマンドを打ったときに

warning: no such sysroot directory: '/Library/Developer/CommandLineTools/SDKs/MacOSX11.0.sdk'

というメッセージが出てきてうまく起動しなかった。

sudo ln -s /Library/Developer/CommandLineTools/SDKs/MacOSX.sdk /Library/Developer/CommandLineTools/SDKs/MacOSX11.0.sdk

のようにしてコマンドラインツールのシンボリックリンクを作成してもう一度試したらうまくいった。

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