今回はポケポケ(ポケモントレーディングカードゲームポケット)におけるゴローニャデッキの勝率を計算してみました。そのときにGoogle Sheetsの機能が便利だったのでそれをついでに紹介したいと思います。
この記事では
- 勝率
- 先攻・後攻に着目した勝率
- 先攻・後攻とエネルギータイプに着目した勝率
について見ていきたいと思います。
結論から言うと、草(主にセレビィ)、水(ギャラドス)たちに対してはあまり強くありません汗
ポケポケについて
ポケポケの詳細についての説明は割愛しますが、ポケポケではオンラインランダム対戦を行うことができます。
自分はゴローニャ、イワーク、タケシを主力にデッキを組んでいます。
分析対象とする対戦環境は2025年1月をもとに行ったものです。
ギャラドス、セレビィあたりが流行っているイメージです。
どうして分析しようと思ったのか
自分の使っているゴローニャデッキについては以下の仮説がありました。
- 後攻で対戦したほうが勝ちやすい
- 相手が草タイプ(ゴローニャの弱点)の場合の勝率は低い
どうやって分析しようと思ったか
今回は以下に注目して勝率の分析を行ってみました。
- 先攻・後攻
- 相手のエネルギータイプ
なのでサンプルデータとしては以下のようになります。
Order (First = 先攻、Second = 後攻) | Result (Win or Loss) | 相手のエネルギータイプ |
---|---|---|
First | Loss | 悪 |
Second | Win | 草 |
*エネルギータイプについてですが、相手の主力ポケモン名にしなかった理由としては一部の対戦したデッキはEXポケモンがてんこ盛りでどれがメインのアタッカーなのかわからなかったからというのがあります。
Google Sheetsですとこのような感じです。これを対戦後に毎回記録していきます。
実際の分析結果 - 勝率について
今回は71回分の対戦データを元に分析を行います。
71戦したところ、38勝33敗、勝率は0.535(53%)となりました。
Results | |
---|---|
WINS | 38 |
LOSSES | 33 |
WIN RATE | 0.535 |
個人的にはあまり悪くないと思っています。
実際の分析結果 - 先攻後攻に着目した場合の勝率
それでは先攻後攻に着目した場合はどのようになるでしょうか。
先攻のときの勝率は50%でした。
Results | |
---|---|
WINS WHEN GOING FIRST | 19 |
LOSSES WHEN GOING FIRST | 19 |
WIN RATE | 0.5 |
後攻の場合は少し高く、57.6%でした。
Results | |
---|---|
WINS WHEN GOING SECOND | 19 |
LOSSES WHEN GOING SECOND | 14 |
WIN RATE | 0.576 |
サンプル数はまだ怪しいですが、後攻で始めたほうが勝ちやすい、というのはやはり感覚に合っていると思います。
Google Sheetsにおける分析方法
*この分析にはGoogle SheetsのCOUNTIF関数を使いました。
=COUNTIFS(D:D, "First", E:E, "Win")
実際の分析結果 - 先攻後攻とエネルギータイプに着目した場合の勝率
ではどのようなタイプに対して勝ちやすいと言えるのでしょうか?
最後はタイプも混ぜてみて結果を見ていきたいと思います。
主に見ていきたいのは 先攻かつ相手が草エネルギーだった場合の勝率 などです。
なのでデータは以下のようになります。(Firstー悪は先攻かつ相手のエネルギーが悪タイプという意味になり、その場合の勝率が50%ということです。)
Order+Type | Win per type per first / second | Total number of games | Win Rate |
---|---|---|---|
First=悪 | 2 | 2 | 1 |
Second=悪 | 3 | 3 | 1 |
Second=鋼 | 2 | 2 | 1 |
Second=火 | 1 | 1 | 1 |
Second=水電 | 1 | 1 | 1 |
First=火水 | 1 | 1 | 1 |
Second=電 | 3 | 4 | 0.75 |
First=水電 | 3 | 4 | 0.75 |
Second=超 | 4 | 6 | 0.6666666667 |
First=闘 | 2 | 3 | 0.6666666667 |
First=超 | 3 | 6 | 0.5 |
Second=闘 | 2 | 4 | 0.5 |
First=火 | 2 | 4 | 0.5 |
First=草 | 3 | 7 | 0.4285714286 |
Second=水 | 3 | 8 | 0.375 |
First=水 | 2 | 6 | 0.3333333333 |
First=電 | 1 | 5 | 0.2 |
Second=草 | 0 | 3 | 0 |
Second=草闘 | 0 | 1 | 0 |
グラフにすると以下のようになります。
強く出やすい、勝ちやすい組み合わせ
このことから、以下のタイプには勝ちやすいとわかります
- 悪タイプ、ペンドラーなど(先攻・後攻両方)
- 鋼タイプ、メルメタンなど(後攻)
- 電気、ピカチュウEXなど(後攻)
- 水電、カイリューなど(先攻・後攻両方)
悪、鋼などの(今はまだ)マイナーなタイプ、弱点をつける電気タイプ(ただし後攻のみ)、カイリューに対してはわりと強く出ることができます。
負けやすい組み合わせ
- 草タイプ、セレビイEXなど(先攻、後攻両方)
- 水タイプ、ギャラドスEXなど(先攻、後攻両方)
- 電気タイプ、ピカチュウEXなど(先攻)
草タイプは絶望的で後攻で始まるときには3回ですが1回も勝てていません。水タイプも勝率は先攻後攻ともに50%を下回っています。
面白いことに先攻で電気タイプに当たると勝率は一気に75%から20%に落ちます笑。
電気タイプは速攻タイプでゴローニャはどちらかというとターン数を多く必要とするデッキだからでしょう。
同じく0%の草格闘デッキは1回しか当たっていませんが、バタフリー+ゴローニャの面白いデッキで、相手の引きがよく負けています。
そこそこいい勝負ができる組み合わせ
- 超タイプ、ミュウツーEX、フーディン、ゲンガーなど(先攻、後攻両方)
- 火タイプ、リザードンEX、ウルガモス、ウインディなど(先攻、後攻両方)
同じくターン数が必要なミュウツーEX、フーディン、ゲンガー、サーナイトデッキとはなかなかいい勝負ができています(後攻だと勝率66%、先攻だと勝率50%)。こちらはエネルギータイプではなく、実際に相手のメインポケモンを対象に分析を行ったほうがいい例かもしれません。
火タイプはサンプル数が少ないのでもう少し見ていかないといけないかなと考えています。
Google Sheetsにおける分析方法
Google Sheetsにおいてこの分析はちょっと面倒でした。
まずARRAYFORMULAを使って先攻後攻とエネルギータイプを結合した列を作りました。
=ARRAYFORMULA(D2:D & "-" & F2:F)
自分はR列に作りました。
そのあとこの列のUNIQUEな値を並べる列も作ります。これをもとに数え上げをするCOUNTIF関数に突っ込むためです。
=UNIQUE(R2:R)
これがU列です。
勝利した対戦の数は以下の関数で計算しました。
=COUNTIFS(D$2:D, LEFT(U2, FIND("-", U2) - 1), F$2:F, MID(U2, FIND("-", U2) + 1, LEN(U2)), E$2:E, "Win")
総ゲーム数は以下のように計算しました。
=COUNTIFS(D$2:D, LEFT(U2, FIND("-", U2) - 1), F$2:F, MID(U2, FIND("-", U2) + 1, LEN(U2)))
これで勝率が割り出せます。
最後に
自分の感覚をデータと照らし合わせるのはすごく楽しかったです。
ただ、対戦環境はすぐ移り変わりまし、サンプル数もそこまで多いわけではないので数ヶ月後にもこのデータがまだ役に立つかはわかりません。
ゴローニャのいいところはEXポケモンがいないのでハイペースな試合になりにくいこと、コインに頼らなくてよいこと(ファイヤーEX、セレビイEX、カスミなどのように)だと思っています。
最後ですが、Qiitaにプログラミングとあまり関係ない記事を載せてしまいすみません汗