概要
WacomのペンタブをLinuxでも利用したいと思ったが、ドライバ関係でハマったので手順を記載する。
Wacom の pentab
Wacomのページにあるように、大抵のLinuxにはWacomドライバーが標準搭載されている。また、搭載されていない場合でもyumやaptでインストールが可能となっている。
使用環境
- OS:RHEL8系 (Almalinux)
- デスクトップ:Gnome環境
- パッケージ管理:yum (dnf)
- ペンタブ:Wacom Intuos S (CTL-4100)
ドライバーインストール手順
雑だが、下記のコマンドでインストールできる
$ yum install *wacom*
そして、ペンタブをUSB接続すると、ペンタブを認識していることがわかる。
しかしなぜか、ペンタブの全域が認識されず、左側でしかペンが動かせない状態になってしまっていた。
そこで、ドライバ設定を以下のコマンドで確認する
$ libwacom-list-local-devices
[Device]
Name=Wacom Intuos S (Android Mode)
ModelName=CTL-4100
DeviceMatch=usb:2d1f:0374
Class=Bamboo
Width=2
Height=4
Layout=intuos-s-p3.svg
IntegratedIn=
Styli=@intuospt3;
...
なんと、Android Modeで認識されているではないか。
設定ファイルの上書き
Wacom driverの設定ファイルは /usr/share/libwacom/
に存在する。
中身を比較してみると、現在認識されているファイルは、/usr/share/libwacom/intuos-s-p3-android.tablet
が利用されているようだ。
これではなく/usr/share/libwacom/intuos-s-p3.tablet
が認識されてほしい。
そこで、とりあえず、
/usr/share/libwacom/intuos-s-p3.tablet
のDeviceMatchを/usr/share/libwacom/intuos-s-p3-android.tablet
のものに書き換えてみる。
[Device]
Name=Wacom Intuos S
ModelName=CTL-4100
DeviceMatch=usb:056a:0374 # ここを書き換える
Class=Bamboo
Width=6
Height=4
Layout=intuos-s-p3.svg
IntegratedIn=
Styli=@intuospt3;
すると、正しく認識されるようになった。
その他
- デバイスのボタンの一番左と一番右のボタンを押し続けてリセットをすると解決できることもあるそう。
- wacomライブラリの再インストールを行っても解決するかもしれないが、私の場合
yum remove *wacom*
とすると、X serverのコンポーネントまで消されてしまったので、注意して行ったほうがよい。