前回の記事でS/4 HANA2023のインストールが完了しました。
https://qiita.com/goyamamo/items/76d9ee723da2ffad8c1f
続けてFIORIのコンポーネントを入れていきます。
ソフトウェアダウンロード
メンテナンスプランナのExplore Systemから自分のシステムを探します。
※ここで自分のシステムが出てこない場合は、メンテナンスプランナにシステムを認識させる必要があります。この手動登録の手順に関してはまた別記事にまとめます。
サイクル内のPlanに移動します。
Install or Maintain an Add-onを選択する。
下記2件を選択し、Confirm Selection
・SAP FIORI FOR SAP S/4HANA 2023
・SAP FIORI RES 2023 FOR S/4HANA
先程選択したものがラインナップが追加されています。
そのままダウンロードバスケットに追加し、SUM実行で必要なXMLファイルも併せてダウンロードします。
Software Update Manager(SUM)の実行準備
ポートの使用状況を確認します。
cat /etc/services | grep 1128
cat /etc/services | grep 1129
ディレクトリの権限を確認します。/usr/sap/と/sapmnt/はadmが所持している必要があります。
User <SID>adm has the required permissions:
The <SID>adm user has to be the owner and have full (xrw) permissions on all files in the /usr/sap/<SID> and /sapmnt/<SID> directories. If symbolic links are used, <SID>adm has to be the owner of these links as well.
ls -l /usr/sap/GOA/
ls -l /sapmnt/GOA/
./SAPCAR_1115-70006178.EXE -xvf ./SUM20SP18_0-80002456.SAR -R /usr/sap/GOA
chown goaadm:sapsys -R /usr/sap/GOA/SUM
SAPホストエージェントはバージョン7.22でパッチレベル52以上である必要があります。
cd /usr/sap/hostctrl/exe/
./saphostexec -version
===結果===
kernel release 722
kernel make variant 722_EXT_REL
compiled on Linux GNU SLES-11 x86_64 cc4.3.4 for linuxx86_64
compiled for 64 BIT
compilation mode Non-Unicode
compile time Jun 24 2023 10:59:45
patch number 61
latest change number 2203916
Software Update Manager(SUM)の実行
cd /usr/sap/GOA/SUM/abap/
./SUMSTART confighostagent GOA
SUM実行時に、表示されるURLをブラウザで開きます。
ユーザgoaadmでログイン
パスワードはSWPM実行時に設定済みのものです。
前提条件チェック
Scenario using stack configuration fileを選択し、メンテナンスプランナから取得したXMLファイルを選択します。
右上ドロップダウンメニューからCleanupを選択し、Cleanupします。
Add-onインストール
前提条件チェックと同じ手順で進め、Scenario StrategyでSingle Systemを選択します。
Additional Parameters for Prerequisite Check
Expert modeにはチェックを入れない。
前提条件チェックでも表示されていたものがありますね。修正必須のエラー等がなければ先へ進みます。
たくさんパラメータを設定しないといけないようですが、基本的にはデフォルト設定とします。
最後の方にあるDecision on SGEN Execution Modeのチェックはインストールが長くなりそうだったので外しました。
Transport Requests for Modification Adjustment
トランスポートリクエストは指定しない。
Decision on Silent Data Migrations
検証につきSilent data migrationsは利用しない。
Select Support Packages That You Want to Include
提示されているもので問題ないので先に進みます。
Current Status of Roadmap Step "Configuration"
Infoが表示されます。
Lock Development Environment
開発環境をロックします。
Preparations for Downtime
記載されているアクションが完了していることを確認する。
Backup Request
必要であればバックアップをします。(検証なので今回はしていません)
Current Status of Roadmap Step "Preprocessing"
Nextでインストール実行のセクションに移行します。
Current Status of Roadmap Step "Execution"
SUMのテクニカルダウンタイムが明けました。
このタイミングでDDIC以外のユーザのログインが可能となり、システムプロファイルの変更等の作業が可能となります。
しかし下記作業はまだ実行不可のようです。
・Import of transport requests
・Modification adjustment in transaction SPAU
・Implementation of SAP Notes
・Activities in transaction SPAM/SAINT.
Start of Cleanup Processing
Nextでクリーンアップを開始する。
Confirmation Required for Imports
インポート対象が他になければ先に進みます。
SUMが完了しました。前提条件チェックと同様にSUMディレクトリをクリーンアップします。
コンポーネントの確認
下記3つが追加されています。問題なくインストールできているようです。
SAP S/4 HANA FOUNDATION
SAP FIORI FES FOR S/4 HANA
SAP FIORI FOR S/4 HANA
これでFIORIのインストールは完了となります。
次回は、FIORIの有効化について書きます。
ではでは。