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世紀末秋葉原日記 Ver. 0.2 DOOM

Last updated at Posted at 2018-11-15

煮詰まった俺は、毎週のように秋葉の店に通い始めた。
同じような連中が集まって、まだ立ち上がったばかりの店に我が物顔で居座り、お手伝いでボードのチェックとかをしたり、junet当たりから仕入れた情報とかを持ち寄って新しい何かを語ったりしていた。
正直迷惑な奴らだが、まだそれを受け入れてもいいような時代だった。

正月明け、俺たちはいつものように秋葉原に集まる。
オヤジは樽酒で迎えてくれた。
ただ、問題はオヤジ自体は酒は飲まないということだ。
減ってきた樽酒に、「これはいい酒だから混ぜてもOK」とどんどんと別の銘柄の瓶から酒を足していった。
そして俺たちも、なんとなくノリでそれを飲みまくった結果が、意識不明である。
完全に正気を失った俺が何をしたかわからないまま、正気を戻したときはもう後の祭り。

「来週どんな顔してあそこにいこう」
というか、秋葉の知り合いにどんな迷惑をかけたかわからない。

とりあえず、comp.binariesに流れていたdoomのお試し版をFDに入れて、次の週に秋葉原にてそれをお土産にお詫び回りをした。結果、そこまでは別に大したこともなかったわけだが。

ただ、そのあとがまずかった。

次の週に秋葉にいくと、某スパンキーで
「お前、何てことしたんだ」
と言われる。
いや、先々週にしこたま酔ってトイレで起き上がったらしいんで、みんなに迷惑かけたよな、といろんな店にdoomの体験版FD配って回っただけですが、何か?

「もうな、どの店もdoom禁止令が出て、すでに首寸前の奴がいるぞ」

いやなに、それわかんない。俺はちょっといけてるゲームのお試し版を配っただけだ。

「誰も仕事しないで、デモのPCでdoomやってんだよ。オーナーとか怒っちゃって大変なんだが」

いや、それ知らないって。

doomごときで秋葉でさえこうなる、そんな時代だった、

と言うことにしておこう。

--
ということで自己紹介兼ねた投稿終了。
続きは誰かが許してくれたら。

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