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⑪1日10分で理解するコンテナ技術入門 - Kubernetesの概要とインストール -

Last updated at Posted at 2024-06-23

前回は、Docker Composeについて紹介しました。より柔軟にコンテナを管理するためのツールとして、今回からKubernetesについて説明していきたいと思います。

Kubernetesとは

Kubernetesは、コンテナ化されたアプリケーションのデプロイ、スケール、管理などを自動化するソフトウェアです。こういったソフトウェアはコンテナオーケストレーションツールと呼ばれ、Kubernetes以外にもDocker Swarm, Apache Mesosなどがあります。他にもマネージドサービスとして、Amazon ECSやGoogle Cloud Runなどがあります。
Kubernetesはこういったコンテナオーケストレーションツールの中でも、最も普及しているツールです。

主な機能

  • コンテナのオーケストレーション
    • 複数のコンテナをクラスタ環境で効率的にデプロイ、管理
  • スケーリング
    • アプリケーションの負荷に応じてスケールアップ、スケールダウンが可能
  • 自己修復
    • クラスタ内で障害が発生した場合、自動的にコンテナを再起動、再配置
  • サービスディスカバリとロードバランシング
    • クラスタ内の各コンテナのネットワーク通信を管理
  • ストレージの管理
    • 様々なストレージシステムを統合し、コンテナに対する永続的なストレージを提供
  • デプロイメントの自動化
    • 宣言的な設定ファイルを用いてアプリケーションのデプロイを自動化

Kubernetesのメリット

  • ポータビリティ
    • どんな環境でもアプリケーションを実行できるので、ローカル開発環境からクラウド環境まで一貫性がある
  • スケーラビリティ
    • オートスケーリング機能によって、アプリケーションの需要に応じてリソースを動的に調整できる
  • 柔軟性
    • 多様なワークロードに対応可能
  • 効率性
    • クラスタ内のコンテナの配置を最適化できる

Kubernetesのインストール方法

ローカルの学習環境としては、minikubeが便利です。ここではminikubeのインストール方法を紹介します。
基本的には公式サイトに全て載っています。

インストールは非常に簡単で、LinuxでDebian系を使っている場合、以下のコマンドだけでインストールできます。

curl -LO https://storage.googleapis.com/minikube/releases/latest/minikube_latest_amd64.deb
sudo dpkg -i minikube_latest_amd64.deb

インストールが完了したら、minikubeを起動します。

minikube start

以上でインストールは完了です。

Docker Desktopをお使いの方は、チェックマークを入れるだけでKubernetesの機能を有効化できるため、そちらを利用しても良いかと思います。

まとめ

今回はKubernetesの概要と、ローカルでKubernetesを試すためのminikubeのインストール方法を紹介しました。次回は、Kubernetesの簡単なアーキテクチャの紹介と、基本用語について整理したいと思います。

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