Hexabaseは企業においても安心して利用できるBaaS(Backend as a Service)を提供しています。多くのBaaSがそうであるように、主にフロントエンド開発者に利用してもらいたいと考えています。そこで現在、TypeScript SDKの開発が進められています。
この記事ではHexabase TypeScript SDKにおいて、ワークスペース・プロジェクト・データストアの取得方法が簡単になった件を紹介します。
インストール
インストールはnpmやyarnを使って行います。
# npmの場合
npm install @hexabase/hexabase-js
# yarnの場合
yarn add @hexabase/hexabase-js
インポート
インポートすると、 HexabaseClient
というオブジェクトが取得できます。
import { HexabaseClient } from "@hexabase/hexabase-js";
初期化
HexabaseClientを初期化します。
const client = new HexabaseClient();
ワークスペースについて
ワークスペースはHexabaseの中で、最上位のオブジェクトです。従来、ワークスペースを取得する際にはワークスペースIDを使っていました。ワークスペースIDは 6513e1c97f90e97937eb9eef
のようなユニークな文字列です。
await client.setWorkspace("6513e1c97f90e97937eb9eef");
このワークスペースIDはHexabase管理画面のURLから取得できます。
https://app.hexabase.com/h/6513e1c97f90e97937eb9eef // ← このID
これでは分かりづらいので、ワークスペース名を使って取得できるようになりました。
await client.setWorkspace("my_workspace");
このワークスペース名は、管理画面で設定するものです。
プロジェクトについて
ワークスペースは複数のプロジェクトを保有します。従来、このプロジェクトもプロジェクトIDを使って取得していました。
const project = await client.currentWorkspace.project("5f9e1c97f90e97937eb9eef");
こちらも同じく、管理画面で設定するプロジェクト名が利用できます。
const project = await client.currentWorkspace.project("my_project");
データストアについて
プロジェクトは複数のデータストア(RDDMSのテーブルに相当)を保有します。データストアもデータストアIDを使って取得していました。
const datastore = await project.datastore("5f9e1c97f90e97937eb9eef");
データストア名を使って取得できるようになりました。
const mainTable = await project.datastore("MainTable");
このように自分で設定した名前がそのまま使えるので、開発がスムーズに進められるでしょう。実際の流れは以下のようになります。
import { HexabaseClient } from "@hexabase/hexabase-js";
const client = new HexabaseClient();
await client.setWorkspace("my_workspace");
const project = await client.currentWorkspace.project("my_project");
const mainTable = await project.datastore("MainTable");
const item = await mainTable.item();
まとめ
Hexabase TypeScript SDKを使えば、VueやReactなどと連携したWebアプリを素早く開発できるようになります。2024年3月現在絶賛開発を進めていますので、ぜひ試していただいてフィードバックいただければ嬉しいです!