iPadOS 15.2がリリースされました。各種のセキュリティアップデートなどもあるのですが、個人的な目玉機能はSwift Playgroundsアプリがコードエディタに対応し、ちゃんとしたアプリまで開発できるようになったことです!
Apple、iPadで本格的なモバイルアプリ開発が行える「Swift Playgrounds 4」をリリース - 窓の杜
Swift Packagesにも対応したので、今回はSwift Packagesファーストインプレッションとして、NCMBでのデータ保存を試してみました。
要件
- iPadOS 15.2へのアップデート
- Swift Playgrounds 4のインストール
アプリのベースを作成
Swift Playgrounds 4を立ち上げると、右下にAppが表示されていますので、これをタップします。
マイ Appができるので、これをタップします。
普通にコードエディタが立ち上がります。
Swift Packagesの追加
左側のメニューにSwiftパッケージという項目があるので、これを選びます。
URLに https://github.com/NIFCLOUD-mbaas/ncmb_swift
を入力します。もしバージョンタグがありませんといったメッセージが出る場合には https://github.com/NCMBMania/ncmb_swift
を入力してください。これはSwift Packagesのバージョンタグが 9.9.9
形式のみサポートされており、これまでSwift SDKが v9.9.9
で管理していたための不一致です。早々に変更予定です。
プロジェクトに追加すればNCMBが使えるようになります。
NCMBの設定
まずニフクラ mobile backendにてアプリケーションキーとクライアントキーを取得します。
ContentViewにinitメソッドを追加して、その中でNCMBを初期化します。まずSDKをインポートします。
import NCMB
次にinit内で初期化処理を書きます。 YOUR_APPLICATION_KEY
と YOUR_CLIENT_KEY
はそれぞれ皆さんのものに書き換えてください。
NCMB.initialize(applicationKey: "YOUR_APPLICATION_KEY", clientKey: "YOUR_CLIENT_KEY")
これで準備完了です。
ボタンを置く
適当なボタンを置いて、それのアクションとしてデータストアにデータを保存してみます。
// クラスのNCMBObjectを作成
let obj : NCMBObject = NCMBObject(className: "Hello")
// オブジェクトに値を設定
obj["msg"] = "こんにちは、世界!"
// データストアへの登録
obj.save()
実行する
上にある実行ボタンをタップするとiPad上でちゃんとアプリが実行されます。
タップして、Safariの画面を出してみると、ちゃんとデータが登録されているのが確認できます。
体感
- ちゃんと開発できる、Swift Packagesに対応しているのが凄い!
- ちゃんとやるなら外付けキーボード必須(今回は利用しています)
- 外付けディスプレイまであれば、結構使えそうな予感
まとめ
Swift PlaygroundsであればXcodeのインストールほど敷居は高くないですし、PCはWindowsという方でも開発がはじめられるのは便利そうです。アプリとして提出もできて、とても面白い開発環境ですね。
ぜひNCMBのSwift SDKと一緒に試してみてください!