はじめに
4月のアップデートでDatabase Actionsのデータ・ロードに以下の機能強化がされました。
- リソース・プリンシパルの有効化
- 他のスキーマへのロード
- 感情分析とキーフレーズの抽出(OCI Languageとの連携)
- 最近のロードの情報確認
- OCI Data Catalog、AWS Glueカタログの登録と同期のサポート
- GeoJSONファイルのロード
ローカルにあるファイルをロードして感情分析を行う流れで上から1から4を試してみます。
ファイルはOACのLivelabsのワークショップの提供ファイルhotel.csv を拝借しました。ホテルの宿泊客のレビュー情報です(英語)。
準備:ポリシーの設定
リソースプリンシパルのための動的グループを作成しポリシーを付与します。詳細はドキュメント「Autonomous Databaseでリソース・プリンシパルを使用するための前提条件の実行」をご確認ください。
OCI Languageのためのポリシーを設定します。OCI Languageのテキスト・アナリティクスに必要なポリシーについてはホームに記載があります。
今回はユーザーが存在するグループへ権限を付与しました。
allow group <group-name> to manage ai-service-language-family in tenancy
リソース・プリンシパルの有効化
Database ActionsのData Studioにアクセスします。
今回のアップデートによりデータ・ロードの[接続]でリソース・プリンシパルの有効化ができるようになりました。[作成]から[リソース・プリンシパルの管理]を選択します。
[リソース・プリンシパルの有効化]をオンにして[実行]をクリックします。ADMINユーザー以外のユーザーにリソース・プリンシパルを有効にしたい場合は[使用可能なユーザー]から選択します。
感情分析とキーフレーズの抽出(OCI Languageとの連携)/他スキーマへのロード
データのロードでOCI Languageと連携し、選択した列に対して感情分析の結果とそのキーフレーズを新規列として生成することができるようになりました。ローカル・ファイルとクラウド・ストアからのロードが可能です。(現在、OCI Languageは日本語未サポートです。
またこれまではログインしたスキーマに対してのみのロードでしたが、他のスキーマにロードすることができるようになりました。今回はローカル・ファイルのロードで実行してみます。
[ローカル・ファイル]を選択し、ダウンロードしたhotel.csvを選択し、設定アイコン(えんびつ)をクリックします。
まず、[スキーマ]のプルダウン・メニューで他のスキーマが選択できるようになっていることが確認できました。今回はTESTUSERを選択します。
感情分析の設定は[マッピング]で行います。[式の追加]をクリックします。
[式の追加]では、式タイプ(センチメント分析またはキー・フレーズの抽出)、入力列に分析対象の列を選択します。ターゲット列は自動的に名前が入りますが編集可能です。
それぞれ[OK]をクリックすることで、新たな列として追加がされます。[閉じる]をクリックします。
設定前は作成される表名がHOTELでしたが、TESTUSER.HOTELになっていることが確認できます。そのまま[開始]をクリックします。
新しいダッシュボード
開始をクリックすると、データ・ロードの[ホーム]に遷移します。ホームには新たに最近の表およびビューのロードが表示されます。
実行が完了すると、実行に関するレポートの確認および3点リーダにある[表]からさまざまなアクションが選択できます。[詳細の表示]をクリックします。
プレビューでデータを確認してみます。REVIEW_SEMTIMENT列にPositive/Negativeといったデータが、REVIEWxxxx列にはキーワードのデータがあるようです。
例えば、3行目の感情がNegativeでキーワードがvehicleのREVIEWはどういうデータだったかというとこちらでした。
My vehicle was parked in underground hotel parkade during my 3 day stay there. My vehicle was broken into shortly after I checked-in. The hotel asked if I was in valet parking - I was right beside it. But no security cameras caught the break-in. There was no electronic gate at the entrance or exit. Very bad security! I lost approximately \$800 in valuables including prescription medication. I asked if the hotel would pay the deductible for the broken window and locks. I was told the XT did not own the parkade and that there were signs advising that it was not responsible for vehicle break-ins. Other than that, I found the staff quite friendly and the accomodation quite nice. The $30 I paid for my daughter's breakfast buffet was a little steep! |
要約するとこちらです。確かにネガティブですね。。。
ホテルに3日間滞在中、地下駐車場で車が侵入され、800ドル相当の貴重品が盗まれた。防犯カメラや電子ゲートがなく、所有者のXTは責任を負わないとの標識があった。スタッフはフレンドリーだったが、朝食の値段が高いと感じた。 |