Chromebookで開発環境を構築する(覚醒編)
プロローグ
前回からの続きです。
Chromebookらしさを自問自答して真理を見出していきます。
そう言えば
Chromebookを購入した直後は以下を利用していました。
- AWS Cloud9
- Amazon WorkSpaces
やはりクラウド上のサービスを使ってこそChromebookらしさです。
AWS Cloud9
初期はAWS Cloud9を使ってVue.jsを開発をしてました。
JS系の開発においては使い勝手も悪くない感じでしたが、C#など開発においてはちょっと手に馴染まない感じでした。
細かいところではありますが、環境の起動にいたるまでの手順がちょっと面倒くさく感じてしまいだんだん使わなくなってしまいました。
Amazon WorkSpaces
普通にリモートデスクトップでWindowsにログインして作業できます。
当然ながらOfficeやらWindowsで使い慣れたIDEを利用して開発できます。
ただマシンスペックもディスク容量も少なくバリバリ開発には向かないと思いました。
もともとChromebookへ移行している際にバックアップ環境的な用途として契約していたののもあり、利用機会激減に伴い解約しました。
余談
Crostiniが使えるようになってローカルにAtomやらVSCodeやら導入し放題かと胸踊らせましたが、即その夢は打ち砕かれました。この時利用していた端末ARM系であり、対応するバイナリが当時なく挫折しました。
ソースからビルドを試みましたが恐ろしく時間とリソースを消費した覚えがあります。
(今ではARM系のVSCodeのバイナリはここにあります)
VSCode + Remote SSH + GCP
VSCode 1.35のリリースよりRemote Developmentに対応しました。
これによりローカルのVSCodeからリモートの開発環境に直接アクセスできるようになりました。
まさに真打ち登場といった感じです。
立ち上げまでの手順は簡単です。
- GCPでVMインスタンスを立ち上げ
- VSCodeにRemote-SSH Extensionを導入する
- $home/.ssh/configを整備する
- Remote-SSH Extensionの「Always reveal the SSH login terminal」をチェックする
GCPでVMインスタンスを立ち上げ
常時起動しないのでプリエンティブインスタンスで良いのではないかと思いました。
その分CPUメモリはけちらずに行きましょう。
Remote-SSH Extensionの導入
特に迷うことはないかと思います。
.ssh/config
こんな感じの定義ファイルです。
設定しておけばRemote-SSH Extensionが拾ってくれます
Host <Name>
HostName <Host>
User <SSH Login User>
IdentityFile <ssh private key Path>
Show Login Terminal
VSCodeのファイル>基本設定>設定からRemote-SSHの設定を探しましょう。
「Always reveal the SSH login terminal」のチェックをつけておきます。
SSHでログインする際に秘密鍵のパスワードを入力します。これが何度も入力しないといけないのが、この方式の唯一面倒な点です。
まとめ
ローカルで作業しているのと遜色ない使用感です。
サーバーリソースを最大限活用して開発できるのはまさにChromebookらしい開発スタイルでないでしょうか。