LoginSignup
98
93

More than 3 years have passed since last update.

【laravel】Validatorによるバリデーション

Last updated at Posted at 2020-05-04

概要

laravelではいくつかの方法でバリデーションをかけることができます。
そのため一度に投稿するとボリュームが多くなるので複数回に分けます。

・validateメソッドによるバリデーション
・FormRequestによるバリデーション
・ruleオブジェクトによる検証ルールの追加
・バリデーションエラーの表示と日本語化

Validatorとは

Validatorはlaravelのファサード(標準クラス)として提供されている機能です。
バリデーションは実行するが、エラー時はフォームにリダイレクトせず別の処理を実行したい場合や、postの値以外でバリデーションを実行したい場合に適した記述方法がValidatorファザードです。

コントローラーとルーティングの作成

例としてFormControllerでコードを記述するため、、コントローラーとルーティングを作成します。

ルートの定義

PostControllerクラスのvalidatesメソッドへのルーティングを記述します。

web
Route::post('sample', 'FormController@postValidates');

コントローラーの作成

まずはバリデーションを実行するFormControllerクラスを作成します。
Controllerの作成なので段落だけ付けて詳細は割愛します。

コマンド

コマンド
php artisan make:controller FormController

ディレクトリ構造

ディレクトリ
app
├─ Http
|  ├─ Controllers
|  |  ├─ FormController.php

作成されるファイル

FormController
<?php

namespace App\Http\Controllers;

use Illuminate\Http\Request;

class FormController extends Controller
{
    //
}

バリデーションの作成

Validatorファザードを使用するのでValidatorをuseします。

次に作成したPostControllerにpostValidatesというメソッドを作成してバリデーションの処理を記述していきます。
(ここのメソッド名はなんでもいいです。)

FormController
use Illuminate\Support\Facades\Validator;
// または
use Validator; // Validatorだけでも実行できる

public function postValidates(Request $request)
{
  //
}

バリデーションの記述

Validatorファザードでバリデーションを実行するにはmakeメソッドを使用してインスタンスを作成します。
引数はValidator::make('値の配列', '検証ルールの配列')で記述します。

また、バリデーションの正否はValidatorクラスのfailsメソッドで判定します。
failsメソッドは、バリデーションの失敗をtrueで返して成功をfalseで返すbool型のメソッドです。

FormController
public function postValidates(Request $request)
{
  $validator = Validator::make($request->all(), [
    'name' => 'required',
    'age' => 'integer | between:0,150',
    'sex' => ['max:1', 'regex:/^[男|女]+$/u'],
  ];)

// 記述方法:Validator::make('値の配列', '検証ルールの配列');

  if ($validator->fails()) {
    return redirect('/errorpage')
    ->withErrors($validator)
    ->withInput();
  } else {
    return view('sample.index', ['msg' => 'OK']);
  }

// 記述方法:if($validator->fails()) {失敗時の処理} else {成功時の処理}
}

Validator::make

makeメソッドは['値の配列'=>'検証ルールの配列']となっています。
ここでは値の配列をValidator::make($request->all()として入力された全ての値を取得しています。

検証ルールの配列は連想配列で['postしてきた値'=>'検証ルール']
検証ルールを複数設けたい場合は検証ルールの間に|を入れて区切ります。
もしくは、配列のバリュー(検証ルール)を配列にして,で区切って記述することもできます。

Validator
$request->validate([
  'name' => 'required',
  'age' => 'integer | between:0,150',
  'sex' => ['max:1', 'regex:/^[男|女]+$/u'],
];)

// 記述方法:['検証の値'=>'検証ルール1 | 検証ルール2',]
// もしくは、['検証の値'=>['検証ルール1', '検証ルール2'],]
使用した検証ルール
required:何かしらの値があること
integer:半角整数であること
between:a,b:aからbまでの数字
max:a:文字数の最大値がa個
regex::PHPのpreg_match関数

$validator->fails

ここではifでバリデーションの失敗を判定、を保存、withInputでold()へ入力された値を保存、withErrorsで$errorsへエラーメッセージを保存、redirectでerrorpageにリダイレクト、という一連の動作を記述しています。

redirectは指定のアドレスへ移動するメソッドでPHPのheaader()メソッドのようなものです。
withErrorsは引数の値を$errors変数へ保存してリダイレクト先まで引き継ぐメソッドで、withInputは送信されたフォームの値をInput::old()へ引き継ぐメソッドです。

$validator->fails
if ($validator->fails()) {
  return redirect('/errorpage')
  ->withErrors($validator)
  ->withInput();
}

// 記述方法:
// バリデーションが失敗したなら
// Validatorインスタンスの値を$errorsへ保存
// 送信されたフォームの値をInput::old()へ引き継ぐ

validateメソッドによるへリダイレクト

validateメソッドは、POSTされた値のバリデーションに成功するとコードは通常通り続けて実行され、バリデーションに失敗すると自動的に例外が投げられユーザーへ適切なエラーメッセージが返されるメソッドです。

参考:validateメソッドによるバリデーション

FormController
public function postValidates(Request $request)
{
  Validator::make($request->all(), [
    'name' => 'required',
    'age' => 'integer | between:0,150',
    'sex' => ['max:1', 'regex:/^[男|女]+$/u'],
  ])->validate(); // validateメソッドによるリダイレクト
  return view('sample.index', ['msg' => 'OK']);
}

エラーメッセージのカスタマイズ

先程はValidator::make('値の配列', '検証ルールの配列')で記述しましたが、Validator::makeメソッドではValidator::make('値の配列', '検証ルールの配列', 'エラーメッセージ')として記述することもできます。
ただし、エラーメッセージは検証ルールごとに設定する必要があるため、エラーメッセージの設定がない検証ルールはデフォルトのエラーメッセージが返されます。

ここでは検証のルールとエラーメッセージを変数として記述してmakeメソッドの引数に当てます。

public function post(Request $request) {
  $rulus = [
    'name' => 'required',
    'age' => 'integer | between:0,150',
    'sex' => ['max:1', 'regex:/^[男|女]+$/u'],
  ];

  $message = [
    'name.required' => '名前を入力してください',
    'age.numeric' => '整数で入力してください',
    'age.between' => '0~150で入力してください'
    'sex.regex' => '男か女で入力してください',
  ];

  $validator = Validator::make($request->all(), $rulus, $message);

  if ($validator->fails()) {
    return redirect('/hello')
    ->withErrors($validator)
    ->withInput();
  }
  return view('hello.index',['msg'=>'正しく入力されました!']);
}

表示例
name(required):名前を入力してください
age(integer):整数で入力してください
age(between):0~150で入力してください
sex(max:1):The sex may not be greater than 1 characters.
sex(regex:/^[男|女]+$/u):男か女で入力してください

クエリーにバリデータを適用

Validatorファサードではpost以外にもgetで取得した値にバリデーションを実行することができます。
記述方法はpostValodatesで作成した内容とほぼ同じなので解説は割愛します。
大きな違いはルーティングの処理をpostではなくgetで記述していることくらいです。

ルートの定義

PostControllerクラスのpostValidatesメソッドへのルーティングを記述しま。

web
Route::get('sample', 'FormController@getValidates');

バリデーションの作成

ここではエラーメッセージを返すという処理ではなく、処理に成功したか失敗したかのみを表示させる記述をします。

FormController
public function index(Request $request)
{
  $validator = Validator::make($request->query(), [
    'id' => 'required',
    'name' => 'required',
  ]);

  if ($validator->fails()) {
    $msg = 'クエリーに問題があります';
    return view('sample.form', ['msg' => $msg]);
  } else {
    $msg = 'ようこそ○○さん';
    return view('sample.index', ['msg' => $msg]);
  }
}

参考

Laravel 6.x バリデーション / バリデータの生成
Laravel 6.x ファサード
Laravelのvalidationメソッドでバリデーションを実装する入門編 / 自動リダイレクトは行わないバリデーション
【Laravel】ファサードの仕組み – 実装を読んで理解する
【保存版】バリデーションルールまとめ

98
93
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
98
93