#braket.sty の紹介
みんな大好きディラックのブラケット記法を便利に書いてくれる braket.sty というものが TeX にはあるのでそれの紹介.
最近の Texlive をインストールしていれば含まれてるはず.なければググって持ってくる.
#使い方
プリアンブル(\begin{document}の前.つまり上のほう) に
\usepackage{braket}
と書いておく. bra"c"ketではない.
すると以下の表現が使えるようになる.
\bra{}
\ket{}
\braket{||}
頭文字を大文字にするとそれらの expanding version つまり大きさを適当にあわせてくれるバージョンが使える.
\Bra{}
\Ket{}
\Braket{||}
例えば
\bra{e^{ik'x}} \\
\ket{e^{ikx}} \\
\braket{e^{ik'x}|V|e^{ikx}}
と書けば
![1.png](https://qiita-user-contents.imgix.net/https%3A%2F%2Fqiita-image-store.s3.amazonaws.com%2F0%2F98718%2F5b28e633-f18b-ade4-1444-0d3103b8836b.png?ixlib=rb-4.0.0&auto=format&gif-q=60&q=75&s=feab5e92a6347621f627e2dff2f76425)
が出力される.
縦に大きさのある式を書く場合,先頭を小文字で
\braket{e^{ik'x}|\frac{V}{a}|e^{ikx}}
と書くと
こんな感じにブサイクになってしまうのでこういう場合は大文字で expanding version を使って
\Braket{e^{ik'x}|\frac{V}{a}|e^{ikx}}
#まとめ
これで量子力学のノート作りが捗る.