Javaで論理演算を行うとき、もっぱら &&
と ||
を利用すると思います。if (isHoge() && isFoo()) { ... }
的な感じで。
これらは短絡評価されるので、たとえば false && true
という式があったとして、前者を評価した時点でこの式全体は false
が返ることは明らかなので、後者の true
は評価されません。
こんなコードは読みたくないのですが、もし boolean
を返すメソッドが副作用を持っていて、短絡評価された場合当たり前ですが、動作に影響がでます。たとえば以下のような最悪な感じのメソッドを考えてみましょう。
private static boolean isTrueWithSideEffect() {
System.out.println("hoge");
return true;
}
private static boolean isFalseWithSideEffect() {
System.out.println("foo");
return false;
}
これらを isTrueWithSideEffect() && isFalseWithSideEffect()
と呼び出したときは、hoge
と foo
が出力されます。しかし isFalseWithSideEffect() && isTrueWithSideEffect()
と呼び出したときは foo
としか出力されません。
そもそも参照透過にしろよという話ではありますが、Javaにも短絡評価をしない論理演算子が存在することを初めて知った(そもそも、そんな演算子使おうと考えたことがなかった)ので記事にしています。
短絡評価されない論理演算子は &
と |
です。これビット演算子だとずっと思っていたので boolean
に対して使おうという気持ちが一切湧いてこなかった。
これらを用いるとたとえば、 isTrueWithSideEffect() & isFalseWithSideEffect()
と呼び出したときも、 isFalseWithSideEffect() & isTrueWithSideEffect()
と呼び出したときも、hoge
と foo
が出力されます。
こんなこと知っても全然うれしくないので、副作用を伴う boolean
を返すメソッドを書くのをまずやめましょう。