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ゲームQA担当者はもっとCEDECに応募してみようという話

Last updated at Posted at 2019-12-03

はじめに

みなさま今年もお疲れさまでした。
本エントリーでは、私が直近2回のCEDECに登壇してみて良かったこととか、
どうやったら採択までこぎつけられたのかとか、そのあたりをまとめています。
※あくまで主観ですので、採択を約束する内容ではないことをご留意ください。

[内容]
1.登壇して良かったこと
2.CEDEC採択までの道のり

これを見て、来年のCEDECにQAからの登壇が増えるとうれしいなと思います。

1.登壇して良かったこと

いくつかあるので何個かあげてみます。
①思考が整理される
②関係者の輪が広がる(社内外含め)
③自身が見えていなかったフィードバックをいただける
④大勢の前で自身の考えを話す経験を積める

あまり多いと書ききれないのでいったんこの4つに絞ってみます。

①思考が整理される

これはCEDECに限らず何か発表するケースでよく聞く話かもしれませんが、
人前で何かを発表する場合、自分が発表内容を正しく理解している必要があります。
プレゼン資料に書かれたことは、実際にやってきたことの一部でしかないので、
それ以上に深堀りした内容などは自身の中で理解しておかないと、
途中で詰まったり、質問にうまく回答できなかったりするからです。
そのため、登壇に臨む際には資料やプロット、想定質問と回答を作ったりしますが、
その際に色々調べ直したり、過去のデータを紐解いたりすることもあります。

こうした作業の中で、自身の中で思考が整理され、より深い業務理解につながったりします。
副次的な効果として、思考を整理する中で「あ、これもやってみよう!」といった閃きにつながることもあります。

②関係者の輪が広がる(社内外含め)

外部登壇では社内資料と異なり、公開して良い/悪い情報、画像があるため
広報、法務チームからは、資料や登壇内容について問題がないかをレビューいただいたり、
開発チームのプロデューサーに一部レビューいただいたりで、
社内でも普段関わりの少ない方と連携する機会を得られました。

また、幸いにも他社様と合同で登壇できる機会もあったので、
登壇を介してより密な情報連携ができるようになりました。

CEDEC参加者は懇親会もあるので、そうした場でも関係者の輪を広げることができます。

関係者が増えることで、普段の業務では得づらいInputが増え、
資料の構成や伝え方を見直すきっかけにもなりました。

③自身が見えていなかったフィードバックをいただける

CEDECでは登壇後に聴講者から質問をいただくことがあります。
そこでは、時間的に登壇内容に盛り込めなかったこと以外にも
今の進め方の参考になるような内容もあったりします。
(そこで盛り上がって、お互いの業務改善状況のディスカッションみたいになることも)

後日、アンケートの結果をいただくことができるので、
うまく伝えられなかったポイントへの振り返りになる内容などから、
今後の伝え方や資料作りの改善につながりました。
(うまく伝わった部分については、励みにもなります!)

④大勢の前で自身の考えを話す経験を積める

普段の業務では、数名から十数名と話すことはあっても、
100名以上の前で話をする機会はなかなか得られません。

こういう場に立つ準備段階での良い点は上述したとおりですが、
実際に大勢の前で話す経験をすることで、自信につながったりもします。

良かったことのまとめ

日々の業務もある中で、CEDECに登壇することはなかなか大変だったりします。
ですが、それ以上に得られることが多いので、ぜひ興味を持った方は応募してみてください。

2.CEDEC採択までの道のり

ここからは私が採択に至るまでにやってみたことをまとめてみます。
冒頭で記載したとおり、採択を約束するものではない点をご留意ください。
流れとしては、以下のとおりです。
①CEDECのテーマを確認する
②登壇のタイトルを決める
③セッション形式を決める
④公募フォームを作成する

※登壇で使う資料の作り方などは、千差万別なのでCEDiLを参照してみると良いと思います。
https://cedil.cesa.or.jp/

①CEDECのテーマを確認する

CEDECには毎年テーマがあります。
細かく設定されるわけではないので、広義でCEDECのテーマを意識しながら以降の作業を進めましょう。
ちなみに2019年のテーマは「Keep on Moving!」でした。

2019年応募時には、モバイルゲームのQA業界自体の動向に着目した登壇タイトルにしようかな、
くらいの漠然とした考えで取り組みを開始しました。

②登壇のタイトルを決める

登壇のタイトルはなるべく早い段階で当たりをつけておきたいところです。
CEDECのテーマに関連した大枠は前述部分で検討したものがあるので、
そこに実務を紐付けていきます。
タイトル検討初期では、あまり限定せずにとりあえず業務整理のようなかたちで
今やっていること、やってきたことを列挙するくらいが良いかもしれません。

公募フォームにもタイトル、受講スキル、得られる知見、難易度という枠組みがありますが、
重要なことは聴講者に何を伝えたいか、という点だと思います。

加えて、私はタイトルがキャッチーであることも意識しました。
パッと見て内容をイメージしやすく、固くなりすぎないようにすることで
QA業務を担当していない方でも興味を持ちやすくなると考えたためです。
過去のセッションのタイトルはかなり参考になりました。

③セッション形式を決める

伝えたいことのボリュームや内容から、セッションの形式を選択します。
どの形式がどのようなものなのかはCEDECの応募ページをご参照ください。
個人で応募する場合、最初はショートセッションが入りやすいと思います。

④公募フォームを作成する

公募フォームでは、「詳細」欄が重要だと思われます。
(説明ページでも講演内容とほぼ相違がない前提として審査する旨が記載されているので)
参考:CEDECの公募フォームの例を説明するページ(以下2019年のページ)
https://cedec.cesa.or.jp/2019/koubo/example
私が応募する際も、上記ページを参考し、同じくらいの粒度になるよう調整しました。

また、内容が伝わらない=採択の判断ができない(不採択)と説明されているように、
聴講者も様々な職種の方がいらっしゃることを想定し、
第三者目線で見直しをかけることも注意して文章を作成しました。

2019年の応募時には、3社合同でもあったので
お互いに作成した文章のレビューも実施し、作成者以外から見ても違和感がないかを確認することで精度をあげることができたと思います。
(2018年登壇時には、社内有識者でレビューしながら進めました。)

ポイントとしては、以下となります。
・公募フォームの例にならって、内容が伝わることを意識する
・自分だけではなく、第三者によるレビューで違和感を排除する

採択までの道のりのまとめ

あらためてにはなりますが、採択に向けて工夫した点としては、大きく以下2点です。
・テーマをパッと見て興味深いと感じられるようにすること
・公募フォームでは、内容が理解しやすくなっていること

ざっくりではありますが、当時のスケジュールについても掲載してみます。
スケジュールイメージ.png
まだCEDECにおいてQAをテーマにした講演は多くはありません。
本エントリーがCEDECに興味を持つ方の参考に少しでもなれば幸いです。

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