数年前にほんの数か月だけスクラムマスターを任せてもらった時の経験を思い出して書いてみました。
後付けのところもあると思います。
スクラムマスターって何をするもの?
初めにこの疑問を抱きました。
調べてみると、、
スクラム・マスターは、スプリントと呼ばれる時間制限のあるイテレーションに焦点を当てた、軽量のアジャイル・フレームワークであるスクラムの進行役です。スクラム・マスターは進行役として、スクラム・ガイドにあるように他のチーム・メンバーのコーチ、またはサーバント・リーダーの役割を果たします。
スクラム・マスターとその責任とは?
スクラムマスターは、スクラムチームとより広範な組織がスクラムの理論と実践を理解し、適用するのを助けるファシリテーターとコーチの両方の役割を果たします。
チームが目標を達成する上で妨げとなる可能性のある障害や気の散る要素を巧みに取り除くことでスクラムチームがより効果的に作業できるようにし、スクラムチームとチーム外の個人やチームとの連絡役を務めます。
スクラムマスターの役割と責任範囲、資格認定
役割としては主にこのような感じでしょうか。
- チームリーダー
- スプリントを上手く進行させる責任を持つ
- 中立的な立場から奉仕精神を持ってチームをより良い方向へ導く
- チーム外部との連絡役
ポイントは、 上から目線でなく、伴走してチーム運営を行う …っぽい、ということのようです。
実際のチーム構成と担当業務
自社内チームにPO(プロダクトオーナー)がいましたので、実質はその方がチームリーダーのようなことをしていました。
スクラムマスター(仮)であった自分の実際の業務は、
- スプリントで開発するポイントの予実管理
- スプリント計画時に一緒に行う振り返りの進行
- 勉強会の主催
でした。
自分が特に気になったのは、振り返りについてです。
良くなかった点
どのように振り返りを行っていたかと言うと、ミーティングの中で以下の順番でやっていました。
- 次スプリントのタスクを割り振る
- 振り返りを行う
今思うと、この順番ってあまり良くなかったように思います。
何故かというと、例えばKPTのTに 「次スプリントのタスク」を挙げる人がいた からです。
「振り返り」というと、反省点を挙げてそれを解決する方法を提案したり、皆で解決案を考えたりするためにあると思います。
それを理解していない(やろうとしていない?)人がいたのも原因だとは思います。
ただ、これではやった感だけは出てしまいます。
振り返りの時間は形骸化してしまいました。。。
どう解決しようとしたか?
それを払拭するために、POさんから、「フレームワークをKPTからYWTに変える」という指示があったりしました。
直接の解決にはなりませんが、振り返りとは何なのか改めて説明したり、もっと良いやり方を考えたりするためには良いことだったと思います。
フレームワークの変更にプラスして、自分なりに以下のようなことを実践してみました。
-
Y(やったこと) → W(やったことからわかったこと) → T(わかったことをより良くするため、改善するために次にやること)
の流れをわかりやすくするため、Excelシートの1行につき1項目入力する - 上記をまず自分で実践し、例として説明する
それまでは前任のスクラムマスターさんのやり方を引き継いで、Web会議のチャットに自由な形式で書き込んでもらっていました。
これを止めて①のExcelシートを用意して書いてもらい、画面共有するようにしました。
また、振り返りの良い例が無いことも原因だと思ったので、まずは自分がこれが良いと思うやり方を実践してみせるようにしました。
結果は…
残念ながら、やったことの結果が出る前に、自分は病気で退場してしまいました。
良い振り返りができるようになっていたら良いな…。
しかし、 伴走してチーム運営を行う ということを意識して、自分から見本を見せようとできたのは、良い経験になったと思います。