2025年3月1日から Google Maps Platform(GMP)の料金体系が変更 され、これまで提供されていた 月$200の一律無償枠が廃止 されることが発表されました。
これにより、Google Mapsを使っていた開発者や企業の利用コストが利用用途によっては大きく変わりそうです。
本記事では、Google Maps Platformの新料金体系を整理し、他の主要な地図API(Mapbox、ZENRIN Maps API、Azure Maps、Amazon Location Service)との価格 を調べてみました!
1. Google Maps Platformの料金(2025年3月~)
Google Maps Platformでは、2025年3月から一律$200の無償枠が撤廃 され、APIごとに異なる無償枠 が設定されます。
🚀 主要APIの変更点
Googleは各APIを 3つのカテゴリ に分け、新たな無償枠を提供します。
APIカテゴリ | 例 | 無償利用枠 |
---|---|---|
Essentials | Static Maps, Dynamic Maps など | 月 10,000 回まで無料 |
Pro | Directions API, Places API など | 月 5,000 回まで無料 |
Enterprise | 高度な分析機能 | 月 1,000 回まで無料 |
📌 ポイント
- $200の無償枠が撤廃 され、APIごとに異なる無料枠に変更
- 無償枠を超えると従量課金制に移行
-
利用用途によってはコストが増加する可能性あり
(同じAPIをたくさん利用していた場合は無償枠からあふれてしまいそうです…💦)
📖 公式情報
2. 他の地図APIとの価格比較
🗺️ ZENRIN Maps API
📌 特徴
- 詳細な日本国内の地図データを活用可能
- 月額6万円(税込66,000円)~の料金設定
- 最大2か月の無料トライアルあり
📌 料金
月額6万円(税込66,000円)~ のプランで、日本国内の詳細地図データを提供。
地図描画や緯度経度付与、住所検索などスタンダード機能はPV数に応じて金額が変動する従量料金、ゼンリン住宅地図などはライセンス課金(固定課金)となっています。
📖 公式情報
🔑 無料お試しAPIキーの発行方法
下記のリンクから無料トライアル(2か月)お申し込みが行えます。
➡ APIキー発行ページ:ZENRIN Maps API トライアル
🗺️ Mapbox API
📌 特徴
- 高いカスタマイズ性:地図のデザインやスタイルを自由に変更可能。
- 高性能レンダリング:WebGLを活用したスムーズな地図表示。
- オフライン対応:モバイルSDKでオフラインマップが利用可能。
📌 料金
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Web版(Map Loads)
- 月50,000ロードまで無料
- 超過分は1,000ロードごとに約5円
- ベクタータイルAPI:月200,000リクエストまで無料
- ラスタータイルAPI:月750,000リクエストまで無料
- Directions API(経路検索):月100,000リクエストまで無料
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Permanent Search API(永続的な検索データ):
- 1~500,000リクエスト:$5.00(1,000件単位で換算)
📖 公式情報
🔑 APIキー発行ページ
🗺️ Azure Maps
📌 特徴
- Microsoft Azureと統合可能:Azureクラウド上でのデータ処理に最適。
- 無料枠が比較的多め。
📌 料金
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無料枠(12カ月間)
- ベースマップタイル:月5,000トランザクションまで無料
- ルート検索:月1,000トランザクションまで無料
- ジオコーディング:月5,000トランザクションまで無料
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超過分
- 500,000トランザクション未満:1,000トランザクションあたり約709円
- 500,000トランザクション超過時:要問い合わせ
📖 公式情報
🔑 APIキー発行ページ
🗺️ Amazon Location Service
📌 特徴
- AWSの位置情報サービス:AWSクラウドと統合しやすい。
- 3か月の無料枠あり。
📌 料金
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無料枠(初回3か月)
- マップ表示:月5,000タイルまで無料
- 検索(ジオコーディング):月100リクエストまで無料
- ルート検索:月100リクエストまで無料
- ジオフェンス:月100イベントまで無料
- トラッキング:月100リクエストまで無料
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超過分
- マップタイル:1,000回あたり約0.5円
- 検索(ジオコーディング):1,000回あたり約6.5円
- ルート検索:1,000回あたり約6.5円
📖 公式情報
🔑 APIキー発行ページ
3. まとめ
2025年3月からのGoogle Maps Platformの$200無償枠廃止 により、これまで無料で使えていたユーザーは コスト増加の可能性 があります。
✔ 新料金体系を確認し、無償枠内で収まるか計算する
✔ 他の地図API(Mapbox、ZENRIN、Azure、Amazon)との比較検討もおすすめ
今後のプロジェクトで 最適な地図APIを選択するための参考 にしてください!
📌 参考リンク