前回公開した自社システムの記事、多くの方に見ていただきありがとうございました!
デイサービスで自社システムを作って楽をしています
今回はサブ機能として活躍中の排泄管理システムをご紹介したいと思います。
デイサービスには排泄がうまくいかない方もいらっしゃるのですが、弊社ではなるべく自分でトイレにいけるようにと介護スタッフが排泄を記録してちょうど良い時間にスタッフがお連れしています。
このようにエ〇セルでつくったシートを印刷して、これに手書きで記号を書き込んでいました。
排泄の管理をしないといけないご利用者さんは10名にも満たないので、紙での運用でも問題ないようにも思われましたが、離れたところから排泄状況を確認しないといけないときや、紙がご利用者さんのすぐそばにないときなど...スタッフがその情報のためにわざわざ移動したり、他の紙にメモしてそれを書き写したり、記録がとれない時間があったりしたそうです。
##ぱっとみて状況がわかるようにしてほしい
紙からipadへ移行することに関しては 実績があったため、あまり抵抗がありませんでした。UIにはかなり気を使っていますが、介護スタッフからの要求というのは「ぱっとみてわかるように!」というもので、それ以上は色々と質問してもはっきりとした要求はもらえませんでした。こういうときにFileMakerでの高速開発が真価を発揮します。笑
何度か実際に動かせるものを提案していくなかで、納得してもらったUIがこちらです。
この黒いボタンはご利用者さんの氏名になっていて、これを押すとこの方の排泄状況をまとめた画面に遷移します。
このボタン、真っ黒の背景に白く大きい文字でご利用者さんの氏名を!というのは年配のスタッフからの強い要望を取り入れました。
排泄の記録はこの画面やトップ画面から登録することができます。
尿、便、尿×、便×というボタンを押すと、詳細を登録するための画面に遷移します。
お連れしたが何も成果なしというときは尿×、便×ボタンです。
自分からトイレに行かれたのか、誘導した結果なのか、排泄の量などを記録しています。
時間は尿、便、尿×、便×のボタンを押すタイミングでタイムスタンプを取得しています。
##分離モデルを採用
1日中記録しているしデータ量も多いので、データファイルとUIファイルは分けています。(弊社で運用しているシステムは全て分離モデルです)
分離モデルだと急にiphone用も作って!なんて言われても比較的すぐに対応できます。
##スタッフからの評判は◎
紙での運用では、排泄管理が必要なご利用者さんが増えたときににすぐに対応できなかったり、人によって記録の書き方が違っていたりといった問題があったため、それが解消され「楽~!」ということと、より詳細な情報を簡単に記録できるようになって、適切に誘導できるようになったとのことです。
こうした集計結果は今のところあまり見られていないようです。
以前は紙で運用しておりましたがログを残しておらず、次の月になると紙は役に立っていませんでした。(これをエ〇セルで打ち込む...ということはしていませんでした)
使える状態のログがどんどんたまってきているので、今後はこの排泄ログを利用して、排泄を予測したり身体の不調を早い段階で察知したり...と活用できれば良いな、と思っています。