はじめに
30名まで無料で利用できるエンタープライズ向け社内Wikiツール『ONES Wiki』には、便利なUMLフローチャート機能があります。無料でここまで使えてよいのか?とも思ってしまいますが、最近よく利用しています。
理由は、他社のAWSエンジニアが、かっこいいAWS構成図を提示してきたからです。自分たちの部門では、昔ながらのExcel方眼紙によるシステム構成図だったり、Microsoft PowerPointの図を使った構成図だったりして、構成図だけでも差を感じてしまいました。
ONES Wikiを利用してから、開発エンジニアはER図を書いたり、複数のエンジニアが話し合いながらフローチャートを書いたりしています。インフラエンジニアはAWSやAzureの構成図、サーバーのラックマウント構成図などを書いてチームに共有しています。
こんな使い方ができるONES WikiのUMLフローチャート機能をご紹介します。
事前準備:ONESアカウントを作成する
まず、ONES製品の無料アカウントを作成します。
- ONES.comにサインアップをしてください。
- サインアップおよびサインアップ後の設定についての詳しい説明ははじめてONES製品を利用される方へを参照ください
スペースを作成する
Wikiページの作成や登録をするためのスペースを作成します。
「ナレッジベース管理」-「スペース」-「+スペースの作成」をクリックしてください。
スペース名(必須):スペース名を入力してください。
カテゴリ(任意):特に指定しなくてもよいですが、本格的に使う場合は設定したほうがよいです。
説明(任意) :スペースの説明を入力してください。
内部共有の有効化:他メンバーとの共有。共同編集などをしたい場合はONにしてください。
ページを作成する
1.白紙のページを作成します
ONES Wikiのページを作成します。
スペースの左メニューの+ボタンをクリックして「Wikiページ」を選択してください。
UMLフローチャートのコンポーネント
ページの本文の部分にUMLフローチャートのコンポーネントを追加してください。
追加方法は、以下の方法があります。
ツールバーから追加する
下図の赤枠のツールバーが表示されていなければ、矢印の部分をクリックしてツールバーを表示させてください。
これで構成図を作成する準備が整いました。
AWS構成図を書いてみます
AWSのステンシルを選択
左下の「その他の図形」をクリックして、ステンシルを表示させてください。
「AWS19」を選択して「適用」をクリックしてください。
左のステンシル一覧にAWSが表示されますので、ドラッグ&ドロップして構成図などを作成してください。
ステンシルは54個もある
ONES Wikiのステンシルは、54個(2025年2月時点)も利用できます。
ステンシルは検索しても使えます。
左上の検索バーに検索キーワードを入力するとステンシルが表示されます。
AWSだけでなく、AzureやGCP(Google Cloud Platform)などの構成図も作成できます。
物理サーバーに至っては、HPE DL360やDL380などのサーバー、DellやIBM、Oracleなど数多くの物理サーバーのステンシルが利用できます。
作図をページに保存する
作図が完了したら右上の「保存して閉じる」をクリックするとWikiページに画像が表示されます。
Wikiページに作成した作図が表示されます。
作図を編集する
保存した作図を編集する場合は、作図を選択して上部にある「編集」をクリックしてください。
作図を画像としてダウンロードする
おわりに
ONES Wikiは、半永続的に30名まで無料利用できるエンタープライズ向けの社内wikiツールです。エンジニア向けの機能が多数提供されながら、ストレージ無制限、監査ログ一年間など、エンタープライズ向けのセキュリティ要件を無料プランでありながら満たしています。
もしデータを移行したい場合は
- Markdown対応のwikiから移行の場合
Markdownファイルから一括インポートできます。 - Atlassian社のConfluence Cloudから移行の場合
Confluenceバックアップファイル(xmlバックアップ)から一括インポートできます。 - Microsoft Wordからインポート
Microsoft Wordファイルから一括インポートできます。
本当に楽しいWikiツールですが、とりあえず構成図などの作図を作成するだけの利用でもよいかもしれません。