9
5

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 5 years have passed since last update.

Amazon Connectにおけるユーザーとオペレータ―との間の音声を取得する方法

Last updated at Posted at 2019-05-06

#はじめに
Amazon Connectで通話した音声を保存したいということで、Amazon Connectを介してユーザーとエージェントとの間の音声を取得する方法について確認してみました。

#音声取得方法
現状では次の二つの方法で音声を取得することが可能でした。

1.通話録音機能
2.Kinesis Video Stream

##1.通話録音機能
コンタクトフローに[通話記録動作の設定]ブロックを設定することで通話を録音することができます。

image.png

オプションとしては次の4つを指定することが可能です。

image.png

顧客とエージェントの通話が終了した後に、wav形式の音声データがS3に保存されます。
構成は次のような感じ。
image.png

数分程度の短い通話であればほぼ即時で作成されました。通話時間に比例して作成時間も長くなるようです。

通話記録機能のオプションで「エージェント AND 顧客」を選択した場合は1つのファイルとして保存されました。
採取した音声データを視聴したところ、ステレオ音声として保存されており、左チャネルに顧客側の音声が、右チャネルにエージェントの音声が保存されましたのでAWSドキュメントの通りでした。

image.png

片方が会話している際は基本的には(せっかちな方でなければ)もう片方の音声は保存されませんので音声のデータとしては長時間になると思われます。また、分析などを行う際はチャネルがどちらの会話を扱っているのか、会話の流れを正しく把握する部分に注意したほうがよさそうです。

##2.Kinesis Video Stream
Amazon Kinesis Video Streams を使用すると、分析、機械学習 (ML)、再生、およびその他の処理のために、接続されたデバイスから AWS へ動画を簡単かつ安全にストリーミングできるようになります。

Amazon Connectでは、コンタクトフローに[メディアストリーミングの開始]ブロックを設定することで通話をリアルタイムでストリーミングできます。

image.png

ユーザーとオペレータ―間の通話ごとにストリームが作成されました。
image.png

AWSマネジメントコンソールでは視聴することができませんでした。AWSドキュメントに従い、コンシューマで音声データを取得します。
構成は次のような感じ。

image.png

コンシューマで取得した音声ファイルはRAW形式のファイルとなり、最小単位は1024バイトでした。ストリームされる音声データは、Single 16bit PCM 8000HzのRAWデータで、バイトオーダーはリトルエンディアンでした。
動作確認では通話開始からおおよそ20sec後にストリームが流れ始めたためリアルタイムに状況を分析してフィードバックするような処理には向いていないと考えられ、扱い方は検討が必要そうです。

#まとめ
Amazon Connectにおけるユーザーとオペレータ―との間の音声の取得方法の確認結果は次の通りです。

通話録音機能

  • 通話が完了した後にwavファイルが保存される
  • 通話の時間に比例してwavファイルが保存される時間が長くなる(実測60secの通話でファイル作成まで10sec)
  • 顧客とオペレータ両方の通話を保存する場合
    • wavファイルは1つ作成される
    • ステレオ音声の左チャネルに顧客側の音声が保存され、右チャネルにエージェントの音声が保存される

Kinesis Video Stream

  • 音声データはコンシューマ(SDK開発が必要)を介してRAWファイルとして採取可能
  • 通話が開始してからおおよそ20sec後に音声データが取得できる
  • 取得できる音声データ
    • Single 16bit PCM 8000HzのRAWデータ
    • バイトオーダーはリトルエンディアン
    • 最小単位は1024バイト
9
5
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
9
5

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?