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Raspberry Pi Zero WH 故障確認 備忘録

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経緯

最近 Raspberry Pi Zero WH の活用方法を模索していて、睡眠時ミュージックボックスとして利用していた。
ところがある朝、停止していた。(通常は鳴りっぱなし)
ヘッドレスなので SSH で接続を試みるも失敗。Bluetoots(仮想COMポート)での接続も確立してあったので、そちらで接続しようとしてもダメ。
止む無く強制的に USB電源 を OFF にしが、以降起動しなくなった。それと本体は非常に熱を持っていた。(後述)

症状

電源を ON にしても起動しない。緑色LED は点灯せず。勿論画面出力もなし。
メインチップが熱を持つので通電はしているっぽい。(実はこれがダメだって話も)

故障確認方法

まず確認したのが以下。
Pi not starting up, no light

直観として、LED が点灯しない = 死亡、と思われがちだが、microSDカードの不良でも同様の状態が発生するらしい。Raspberry Pi 2/3/4 シリーズと異なり、Zero には緑色LED しかなく、これは SDアクセスで点灯する仕様だから。
Raspberry Pi Zeroシリーズ 取扱説明

という訳で新品の microSDに Pi OS Lite を書き込み、Zero にセットするも起動せず。
同じ microSD と USB電源を流用し Raspberry Pi 3B+ で動作確認をすると起動するので、やはり Zero が壊れているっぽい。

次に確認したのは以下。結論として、こちらの情報で事足りた。流石公式。
STICKY_ Is your Pi not booting_ (The Boot Problems Sticky)

ゼロに寿命があるかどうかを確認するために実行できる簡単なテストが1つあります。microSDカードも含め、Piからすべてを切断します。次に、電源だけを接続します。メインチップが熱くなると、Piは死んでいるか死にかけています。寒い場合はおそらく大丈夫です。

また、ゼロが「dead」であるかどうかを確認するために使用できるこの情報を見つけました。スロットやソケットに何も入っていない状態でゼロを取得します。(はい、SDカードは必要ありません、またはこのテストを実行したいです!)。通常のmicro-USB-USB-Aケーブル(最も一般的なタイプ)をPCに接続し、micro-USBをPiのUSB(PWR_INではない)に接続します。ゼロが生きている場合、Windows PCは新しいハードウェアの存在を示す「音」を鳴らし、デバイスマネージャに「BCM2708ブート」と表示されます。

または、Linuxでは、dmesgからの「ID0a5c:2763BroadcomCorp」メッセージが表示されます。

あなたがそれを見るなら、これまでのところ良いことですが、あなたはゼロが死んでいないことを知っています。

これで、SDの問題を調査したり、デッドゼロを返すことができます。

要点としては以下の 2点。

  • microSDカードを含め全て取り外し、USB電源だけ接続して ON。メインチップが熱くなったらアウト
  • microUSB(電源USBではなく)と Windows PC を USB接続。Windows 側が Zero を認識しなかったらアウト

自分の場合はアウトだった。
Zero は USB OTG に対応しているので Windows PC に USB接続する活用方法があり自分も試したことがある。
USBケーブル1本でRaspberry Pi Zeroの電源とネットワークを兼用させるUSB-OTGの設定方法。
【Raspberry Pi】USB On-The-Goでパソコンと接続してRaspberry Pi を使う!

それにしても、単に USB 接続しただけでも Windows側で USBデバイスとして認識されるのは知らなかった。へーへーへー。
まぁ故障しているので認識されなかったんですけどね。

CPU温度

気になったのは、Zero が非常に熱くなっていたこと。この寒い時期だというのに。
所有している Raspberry Pi(今回故障した Zero を含め5台)には毎日 0時にヘルス情報をメールで報告するよう設定してある。
CPU温度は以下のコマンドで取得。

vcgencmd measure_temp

Zero が故障する直近の CPU温度を確認すると……。

ヒーッ、99.3℃って。あかんやつやん、これ。更に遡って確認しグラフ化したものが以下。

年明けからグングン上昇していた模様。それが故障の前兆だったのか。それとも使い方の問題だったのかは不明。
日本発売当初に購入したものだから約4年程の使用。その間 24時間電源入れっぱなしだったとはいえ壊れるにはちょっと早いような。
Raspberry Pi Zero WH販売決定

それ以前に購入した Raspberry Pi 2 は USB HDD を接続し NAS として 365日24時間運用しているがピンピンしているし。
そもそもサーマルスロットリング機能が働いてそれなりに制御される筈だからやはり単純に経年劣化の故障だろうか。それとも使い方が悪かったのか。それを確認するには再度 Zero を購入し検証が必要だが、例の半導体不足で手に入らないというね。
コロナ禍で品薄のRaspberry Pi Zero W/WH、入荷情報!8月

一応 Amazon では購入可能みたいだけど馬鹿みたなプレミアム価格になっているし。うーむ。
当面再購入は見送りかなと。機会があれば再検証したいが。

補足

SBC は趣味で Raspberry Pi 以前から色々と弄っていた。当時は産業用の物しか無かったが。
経験則として漠然とこの手の物は簡単に壊れないと思っていた。しかし壊れる時は壊れるんだなと。当たり前か。

そして今回の件。Raspberry Pi シリーズにも色々とあり、故障が疑われる(起動しない)場合のトラブルシューティングもそれぞれ異なる。公式を参考にするが吉。
STICKY_ Is your Pi not booting_ (The Boot Problems Sticky)

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