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Jamf の導入とその後の運用・管理に必要なタスクとスキルまとめ

Last updated at Posted at 2023-05-09

Jamf の導入

企業や学校が Jamf Pro や Jamf School の導入をする際に、一般的に必要になりそうな手順を以下に示します。

  1. 評価プロセスの開始:Jamfの導入を検討する前に、企業や学校のニーズを評価することが必要です。 これは、現在のデバイス管理の問題やニーズ、必要な機能、予算などを特定することによって達成できます。

  2. ライセンスの購入:Jamfの導入には、ライセンスを購入する必要があります。企業や学校の規模や必要な機能に応じて、ライセンスの種類を選択する必要があります。

  3. インフラストラクチャの設定:Jamfの導入には、インフラストラクチャの設定が必要です。これには、Jamfサーバーのインストール、データベースのセットアップ、必要な設定の構成などが含まれます。

  4. デバイスの登録:Jamfを利用するには、管理するデバイスをJamfに登録する必要があります。このプロセスは、管理するデバイスの種類によって異なります。

  5. デバイスの構成:デバイスをJamfに登録したら、必要な設定を構成する必要があります。これには、セキュリティ設定、Wi-Fi設定、アプリケーションの配布などが含まれます。

  6. アプリケーションの配布:Jamfを使用すると、アプリケーションを配布できます。アプリケーションを配布するには、アプリケーションをアップロードし、配布先のデバイスを選択する必要があります。

  7. ポリシーの作成:Jamfを使用すると、ポリシーを作成して適用することができます。ポリシーは、デバイスやユーザーの設定や制限を定義するために使用されます。

  8. デバイスの監視:Jamfを使用すると、デバイスの状態を監視できます。これには、デバイスの場所、バッテリーの充電状態、アプリケーションの使用状況などが含まれます。

  9. サポートとトレーニング:Jamfを使用するために必要なサポートやトレーニングを提供することが重要です。Jamfのサポートサイトやトレーニングリソースを利用することができます。また、Jamfの公式パートナーであるコンサルタントやトレーニングプロバイダーを利用することもできます。

  10. テストとデプロイ:Jamfの導入が完了したら、システムをテストして、必要な修正を行います。その後、システムを本番環境にデプロイする前に、テスト環境でデプロイを行うことをお勧めします。デプロイ後は、システムを継続的に監視して必要な修正を行い、最適なパフォーマンスを維持する必要があります。

以上が、Jamf ProやJamf Schoolを導入するために必要な手順の一部です。ただし、実際の導入には、企業や学校のニーズに合わせたカスタマイズや、導入後の運用や管理など、多くの課題があるため、専門的な知識や経験が必要です。

Jamf 導入後の運用、管理

Jamf 導入後の運用、管理の作業項目には、以下のようなものがあります。

  1. デバイスの追加と削除:新しいデバイスが導入された場合や、退役したデバイスを削除する必要があります。Jamfの管理コンソールを使用して、デバイスを追加または削除することができます。

  2. デバイスのアップデート:デバイスのオペレーティングシステムやアプリケーションのアップデートを定期的に行う必要があります。Jamfを使用すると、アップデートを一括で実行できます。

  3. セキュリティ管理:デバイスのセキュリティを維持するために、セキュリティ設定やアクセス制御を管理する必要があります。また、監査やログの確認など、セキュリティに関する監視作業も必要です。

  4. アプリケーション管理:アプリケーションのライセンス管理やアプリケーションの配布、削除、アップデートなどを管理する必要があります。

  5. データ管理:デバイス上のデータを定期的にバックアップし、必要な場合に復元する必要があります。また、データの暗号化やセキュアなデータの共有についても管理する必要があります。

  6. ユーザーサポート:ユーザーからの問い合わせやトラブルシューティングなどのサポートを提供する必要があります。Jamfを使用すると、ユーザーからの問い合わせに迅速かつ正確に対応することができます。

  7. モバイルデバイス管理(MDM)のポリシー管理:MDMポリシーの定期的なレビューや更新を行い、モバイルデバイスのセキュリティを維持する必要があります。

  8. システムのモニタリングとトラブルシューティング:システムのモニタリングを行い、問題が発生した場合には、迅速にトラブルシューティングする必要があります。

  9. コンプライアンス管理:規制要件に従い、デバイスのコンプライアンスを確保する必要があります。たとえば、HIPAAやGDPRなどの要件に従って、デバイスに関する情報を適切に管理し、必要に応じてレポートを提出する必要があります。

  10. トレーニングと教育:Jamfを使用するためのトレーニングや教育を提供することで、スタッフやユーザーが適切にデバイスを管理し、問題を解決できるように支援することが必要です。

  11. 費用管理:Jamf ProやJamf Schoolのライセンスやサブスクリプションの費用を管理し、支払いを適切に行う必要があります。

  12. 統計情報の収集とレポート:Jamfを使用して、デバイスの使用状況やトラブルシューティングに関する情報を収集し、分析することで、システムの改善に役立つ統計情報を収集する必要があります。

以上のように、Jamf ProやJamf Schoolを導入した後に必要になる運用や管理の作業項目は多岐にわたります。これらの作業を正確かつ迅速に実施するために、十分なスタッフとリソースを配置することが重要です。

HIPAAとは、「健康保険ポートアビリティ・アンド・アカウンタビリティ法」(Health Insurance Portability and Accountability Act)の略称で、アメリカ合衆国において医療情報のプライバシー保護や健康保険のポータビリティ(持ち運び可能性)などを規定した法律です。

GDPRとは、「一般データ保護規則」(General Data Protection Regulation)の略称で、欧州連合において個人データの保護に関する法律です。GDPRは、2018年5月25日から施行され、EUに拠点を置く企業だけでなく、EUに個人データを提供するすべての企業に適用されます。

両方の法律は、個人データのプライバシーやセキュリティを強化することを目的としています。HIPAAは医療業界における個人情報の保護に焦点を当て、GDPRはEU域内におけるあらゆる業界における個人情報の保護に関する法律となっています。

必要なスキル

JamfはAppleのデバイス管理プラットフォームであり、導入や運用管理には以下のようなスキルが必要になるでしょう。

  1. macOSおよびiOSデバイスの管理と運用に関する知識。
  2. Jamfプラットフォームの機能や設定に関する知識。
  3. ネットワークおよびクラウドコンピューティングに関する知識。
  4. Appleの認証システムであるApple Business Manager(ABM)やApple School Manager(ASM)の設定と管理に関する知識。
  5. Jamf Proサーバーの設定、管理、および保守に関する知識。
  6. パッケージングおよびスクリプト言語(Bash、Pythonなど)に関する知識。
  7. 自動化ツール(Ansible、Chef、Puppetなど)に関する知識。
  8. APIおよびWebサービスに関する知識。
  9. Jamfプラットフォームと他のシステム(LDAP、AD、SAMLなど)との統合に関する知識。
  10. サポートとトラブルシューティングに関する知識。

以上のスキルはJamfの導入や運用管理に必要になる代表的なものですが、状況によって必要なスキルは異なる場合があります。また、JamfにはJamf ProとJamf Schoolの2つの製品があり、それぞれに必要なスキルも異なる場合があります。

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