はじめに
最近、開発をしているとこれらの言葉を耳にすることが大分増えました。
- Output(アウトプット)
- Outcome(アウトカム)
- Impact(インパクト)
当たり前のように使い始めていましたが、気になったので、どのようなに経緯で広まったのか調べてみました。
簡単な言葉の解説と共に紹介します。
解説
大まかな関係を図示しました。
Output(アウトプット)
- プロジェクトや活動の直接的な成果物や結果を指す
- 具体的で測定可能なものである
- プロジェクトの完了時点で得ることができる
例
- リリースされた機能
- 公開されたマニュアル
Outcome(アウトカム)
- Outputがもたらす短期的な効果を指す
- プロジェクトや活動が終了した後に観察される変化や影響である
- Outcomeを複数に分けているケースもある ex. 短期・中期・長期
例
- 機能の利用による顧客満足度の向上
- マニュアル記載による問い合わせ工数の削減
Impact(インパクト)
- Outcomeがさらに広範囲に及ぼす長期的な影響を指す
- 社会全体や特定のコミュニティに対する最終的な効果を意味する
- Impactがないケースもある(複数Outcomeのケース)
例
- 問い合わせ工数の削減による業務効率の向上(コスト)
- 顧客満足度の向上による契約継続率の上昇(品質)
経緯
どのようなに広まったのか調べた結果です。
※個人的な調査なので、間違っている可能性があるのでご注意ください。
User Story Mapping(ユーザー・ストーリー・マッピング)
ソフトウェア界隈で良く使われるようになったのは、Jeff Pattonさんの影響が強いようです。
ご本人のサイトがあり色々と紹介されています。
Logic Model(ロジック・モデル)
上記でソフトウェア界隈と書いたのは、政府系の政策評価にも良く利用されているからです。
こちらはプロジェクトの計画、実行、評価を体系的に行うための手法のようです。
構成
このモデルだと前ステップが明示的に定義されています。
- Input(インプット): プロジェクトや活動のために投入されるリソース
- Activities(アクティビティ): インプットを使用して行われる具体的な活動
利用例
内閣府ホームページを始め、多くの行政の政策評価で利用されています。
[PDF] 社会的インパクト評価の普及促進に係る調査 最終報告書
Results Chain(リザルツ・チェーン)
日本語だと「結果・成果の連鎖」と言うようですが、記事は英語でも少なく、日本語は僅かでした。
以下のような使い分けのようです。
- ロジック・モデル:チェーン部分も含めた因果関係の理論
- リザルツ・チェーン:チェーン部分にフォーカスした表現ツール
おわりに
メモ書きのような内容ですが、参考になれば幸いです。
おまけ
話題のDeep Researchで調べてみたのですが、良く利用される単語の組み合わせだと、私の力量では期待する結果を得られなかったので、結局は自分で調べて書くことになりました。