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最近良く見る「アウトプット」「アウトカム」「インパクト」とは何か?

Last updated at Posted at 2025-03-17

はじめに

最近、開発をしているとこれらの言葉を耳にすることが大分増えました。

  • Output(アウトプット)
  • Outcome(アウトカム)
  • Impact(インパクト)

当たり前のように使い始めていましたが、気になったので、どのようなに経緯で広まったのか調べてみました。

簡単な言葉の解説と共に紹介します。

解説

大まかな関係を図示しました。

Output(アウトプット)

  • プロジェクトや活動の直接的な成果物や結果を指す
  • 具体的測定可能なものである
  • プロジェクトの完了時点で得ることができる

  • リリースされた機能
  • 公開されたマニュアル

Outcome(アウトカム)

  • Outputがもたらす短期的な効果を指す
  • プロジェクトや活動が終了した後に観察される変化や影響である
  • Outcomeを複数に分けているケースもある ex. 短期・中期・長期

  • 機能の利用による顧客満足度の向上
  • マニュアル記載による問い合わせ工数の削減

Impact(インパクト)

  • Outcomeがさらに広範囲に及ぼす長期的な影響を指す
  • 社会全体や特定のコミュニティに対する最終的な効果を意味する
  • Impactがないケースもある(複数Outcomeのケース)

  • 問い合わせ工数の削減による業務効率の向上(コスト)
  • 顧客満足度の向上による契約継続率の上昇(品質)

経緯

どのようなに広まったのか調べた結果です。

※個人的な調査なので、間違っている可能性があるのでご注意ください。

User Story Mapping(ユーザー・ストーリー・マッピング)

ソフトウェア界隈で良く使われるようになったのは、Jeff Pattonさんの影響が強いようです。

ご本人のサイトがあり色々と紹介されています。

Logic Model(ロジック・モデル)

上記でソフトウェア界隈と書いたのは、政府系の政策評価にも良く利用されているからです。
こちらはプロジェクトの計画、実行、評価を体系的に行うための手法のようです。

構成

このモデルだと前ステップが明示的に定義されています。

  • Input(インプット): プロジェクトや活動のために投入されるリソース
  • Activities(アクティビティ): インプットを使用して行われる具体的な活動

利用例

内閣府ホームページを始め、多くの行政の政策評価で利用されています。

[PDF] 社会的インパクト評価の普及促進に係る調査 最終報告書

Results Chain(リザルツ・チェーン)

日本語だと「結果・成果の連鎖」と言うようですが、記事は英語でも少なく、日本語は僅かでした。

以下のような使い分けのようです。

  • ロジック・モデル:チェーン部分も含めた因果関係の理論
  • リザルツ・チェーン:チェーン部分にフォーカスした表現ツール

おわりに

メモ書きのような内容ですが、参考になれば幸いです。

おまけ

話題のDeep Researchで調べてみたのですが、良く利用される単語の組み合わせだと、私の力量では期待する結果を得られなかったので、結局は自分で調べて書くことになりました。

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