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AWS認定 SAP on AWS Specialty(PAS)を、SAP知識ほぼ0からスタートして取得したやったことまとめ

Last updated at Posted at 2022-05-02

はじめに

SAP on AWS Specialty(PAS)は、2022年4月25日に開始された、新しいAWS認定です。

今回、SAPをほぼ0からスタートして取得できた試験準備のコツなどについてまとめてみました。SAP on AWS Specialty に関わるAWS関連サービスのイメージを掴んでいただければ幸いです。

本記事の主な対象者

  • AWS認定の他の試験区分は取得済みで、SAP on AWS Specialty の受験を検討している方
  • 取得に向けて有効な学習方法などの情報収集したい方

筆者について

筆者のAWS認定履歴

AWS認定 取得日 再認定日
ソリューションアーキテクト - アソシエイト 2018-05-13 (同SAP)
デベロッパー - アソシエイト 2018-06-03 (同DOP)
SysOpsアドミニストレーター - アソシエイト 2018-06-10 (同DOP)
ソリューションアーキテクト - プロフェッショナル 2018-07-29 2021-06-05
DevOpsエンジニア - プロフェッショナル 2018-08-26 2021-06-26
データアナリティクス専門知識
(ビッグデータ専門知識)
2019-08-25 2020-11-21
セキュリティ専門知識 2019-12-08 -
機械学習専門知識 2020-02-23 -
高度なネットワーキング専門知識 2020-06-20 -
データベース専門知識 2020-07-04 -
Alexaスキルビルダー専門知識 2020-07-24 -
クラウドプラクティショナー 2020-07-27 -
SAP on AWS Specialty 2022-05-01 -

今回のスコア(2022-05-01受験)

総合スコア: 755/1000 (ボーダー750)

AWS認定 SAP on AWS Specialty (PAS)について

ここからが本題となります。
まずは、以下の公式ページから試験概要の把握を行いました。

具体的な試験準備で効果があったと思えること

実際に受験をしてみて、試験対策として効果があったと思う内容について、主観的な効果度合いで順に記載します。

試験ガイドを繰り返し読む

私の動機がそうなのですが、多くの方は、AWS認定区分を複数取得している方のAWS力試し的な受験で、多分、SAP(さっぷ?えすえーぴー?)というところから入っていくのではないでしょうか。

まず、初めの1歩としては試験ガイドを読み、1. AWSとして良く理解している内容、2. ふわっと理解している内容、3. SAP固有知識(ヨクワカラン)の3つのカテゴリーに整理することから始めました。

ちなみに、ソリューションアーキテクト - プロフェッショナルを取得されている方であれば、概ねAWS側で必要となる前提知識は満たしているのではないかと思いました。

AWS Skill Builder で全体感を把握

次に、AWS Skill Builder で試験で求められる知識の粒度を確認しました、私が受講した時点では英語バージョンでしたが、「SAP on AWS (Technical) 」のコースがあります。こちら、とてもオススメですので一度確認されてみるかと良いと思います。

AWS BenchPrep認定試験練習にて模擬試験

こちらも英語バージョンでしたが、ある程度理解が進んでからBenchprepで模擬試験を数回受講しました(同じ問題20題)
昔の有料の模擬試験と違い、正誤回答のコメントがあるのがありがたいところでした。

抑えるべき3つのポイント

1. なるべく早い段階で、SAP on AWS の全容を掴む

準備を始めた頃は、SAP固有の知識に戸惑うことも多かったのですが、SAPのアーキテクチャ自体がEC2を前提としている、HANAとはEC2で構成されるインメモリデータベース、とゆうところまでしっくり腹落ちすると、あとはスムーズ進められるようになった気がします。

ポイントとしては、過去EC2ベースの、AWSのベストプラクティスに基づく何らかシステムを構築されたことがある方であれば、アーキテクチャを抽象化して(置き換えて)理解できるような気がしましたので、実際に手を動かしての経験値は大事かなと思いました。

2. VPC,EC2など、AWSの基本的なことはしっかりと

AWSに関連する部分は、試験ガイドの方に明記されていました。体感、他の専門知識の認定よりかは浅く、AWSの知識のみでなんとかなりそうな設問も散見されました。

合格を目的とする場合、この部分は取りこぼさないようにしっかりと見直すことをオススメします。

3. オンプレミスSAP→AWSへの移行パターンを完全に理解する

とはいえ、SAPに関連する試験です。認定区分が開設された背景の一つであるのかなと思うのですが、既存のオンプレミスからAWSへの移行といったことが多く問われているような感じがしました。

こちらも、広義のシステム移行作業を経験した方であれば、勘所は同じ感じがしましたので、SAP固有部分(同種移行、異種混在移行)について、それぞれ何ができて何ができないのか、何を使うのか、をしっかり理解できれば、十分に合格ラインに立てるのではないかと思いました。

その他試験TIPS

SAP on AWS として各キーワードに対するユースケースの理解が重要かなと思います。
(試験ガイド、AWS Skill Builder より主観的にニッチだったものをピックアップ)

  • ネットワーク関連
    • Transit Gateway(VPC - VPN - Direct Connect) / Network Firewall
    • オーバーレイIP(CIDR重複なし前提)
  • EC2関連
    • SAP認定: M / C / R / X / U / I
    • EBS: GP / IO / ST / SC
    • EFS / FSx
  • HA/DR はAWSのベストプラクティス
    • パッシブ
    • パイロットライト
    • ウォームスタンバイ
  • 移行パターン
    • リホスト: OS/RDBMS そのまま
    • リプラットフォーム: ビッグエンディアン to リトルエンディアン
    • リファクタリング: to HANA
    • トランスフォーメーション: to S/4HANA

おわりに

試験に関する情報がほぼ無い状態からのスタートでダメ元の受験でしたが、本当にギリギリのラインで合格することができました。

得られたものとしては、試験の準備を通じて関連するAWSサービスの深掘りができ、それは今後に活きてきそうな感じです。SAPに限らず、エンジニアの職種は案件で様々なサービスに携わることは必然ですので、抽象化したキャッチアップ能力を試されているのかとも思いました。

今後受験を検討される方の一助になれば幸いです。

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