はじめに
開発環境のEC2やRDS、夜間も立ち上げっぱなしにしていませんか。
特に個人でサービス開発している方にとっては直接おサイフに響くので、1万円/月でも固定費が下がったら嬉しいはず。
今回は、今すぐ簡単にできるちょっとしたAWSコスト削減についてまとめてみようと思います。
本記事の主な対象者
- 主にスタートアップや個人のサービス開発において、少しでもAWSからの請求費用を削減したいと思っている方
- AWSコスト関連のノウハウが少なく、どこから手をつけて良いかがよくわからない方
筆者について
レシピその1:Savings Plans
AWS Cost Explorer から、必要なパラメータを選択してポチるだけ
とはいえ、Cost Explorer は業務においては開発者として、EC2やRDSを利用しているだけだと中々馴染みのない部分かと思います。以下の手順で進めて下さい。
- AWS コンソールから、AWS Cost Explorer を開く
- 左メニューから、「Savings Plans」> 「推奨事項」を選択する
- この画面では、ざっくり上半分(↑)がコストシミュレーションのパラメタ。下半分(↓)が、コストシミュレーションの結果となります。
- おすすめは「Compute Savings Plans」で、リージョンを意識することなく、EC2 / Fagate / Lambda をまるっと割引してくれるというもの。
- 上記はざっくり「1年:前払いなし」の、オプションで、20%削減できるシミュレーションとなります(3年:全額前払いだと、驚きの47%削減ですが、ここは初回の場合はスモールスタートで良い気がします)
さらに詳しく検討してみたい方は、公式ドキュメントなど確認の上、クッキングされると良いかと思います。
レシピその2:Instance Scheduler
1. 提供済みの CloudFormation テンプレート のスタックをデプロイし
2. 作成された DynamoDB の 起動スケジュールの管理項目をメンテし
3. 自動起動/停止の対象としたい、EC2/RDS にタグをつけるだけ
何が実現できるのかというと、これまで自前構築で Lambda + EventBridge で自動起動/停止行っていたようなものが、用意されたDynamoDBの項目メンテと対象のタグ付けだけで、夜間などの時間を指定して自動停止 / 翌朝起動とかが設定次第で簡単にできてしまうというもの。
開発環境など、24/365の稼働が必要でない非クリティカルな環境においては、平日夜間と土日を止める設定をするだけで、コストは半分くらいまで抑えることができるのではないでしょうか。
なお、Instance Scheduler の具体的なレシピについては、下記の builders.flashの 記事がハンズオン形式でとてもわかりやすいと思いましたので、興味がある方に向けてはこちらをご紹介したいと思います。
おわりに
今すぐ 簡単 にできる レシピ2選のご紹介でした。
この年末年始、お使いのAWS環境の固定費に対するの割引サービスの検討や
リソースのお掃除など、コストの見直しなど検討されてみるのはいかがでしょうか。
少しでも、皆様のおサイフのお役にたてれれば幸いです。