XamarinでiOSリモートシミュレータを使ってみた
本記事は、[初心者さん・学生さん大歓迎!] Xamarin その1 Advent Calendar 2017 の7日目となります。埋めますよ~!
iOSリモートシミュレータとは
WindowsでXamarinを使用してiOSアプリ開発していると、iOSアプリの動作確認を行う場合、同一ネットワークにあるMacで次のどちらかを行います。
- iOSシミュレータを使用する
- iOS実機を使用する
今回はシミュレータを使用する場合のお話です。
Macが近くにないとき、隣りの机にMacはあるけど(椅子が回転しないので)体の向きを変えるのがつらい&めんどくさいとき、など、Windows上でiOSシミュレータが確認できれば便利です。
それを実現してくれるのが、iOSリモートシミュレータ(Remoted iOS Simulator)
です!
この仕組自体はもともとVisual Studioに搭載されていましたが、Enterprise Edition
のみで使用できました。
つまり、Community Edition
等では使えません。残念。
しかし!
つい先日のアップデートで、Community Edition
でも使用できるようになりました!
というわけで
本記事では、今までiOSリモートシミュレータを使用できなかった方向けに、使用手順をまとめました。
前提
Windowsと同一ネットワーク上にMacがあり、今までで使用している前提とします。
確認環境
- Windows 10
- Visual Studio 2017 Community (Ver15.5)
- Visual Studio 2017 for Mac Community (Ver7.3)
バージョンの右側が豆腐になっていますね。。。
手順
バージョンアップ
まずはVisual Studioのバージョンアップを行いましょう。
Windows
Visual Studioを起動し、ツール
のツールと機能を取得
を選択します。
下記の画面が表示されたら、更新しましょう。なお下記は更新後の画像となります。
Mac
Visual Studio for Macを起動し、左上のVisual Studio Community
の更新の確認
を選択し、更新しましょう。
必要ツールのインストール
こちらにアクセスし、ツールをダウンロード&インストールします。
接続準備(Windows)
Macとの接続確認
WindowsでVisual Studioを起動し、適当なXamarinプロジェクトを開きます。
同一ネットワーク上のMacと接続されていることを確認してください。
下記のようになっていればOKです。
Macと接続できていない場合は、
- 切断→再接続
- Visual Studioの再起動
- 更新がないか再度確認してみる
- Mac上に「接続を許可しますか?」というメッセージが出ていれば許可する
など試してみてください。
オプション変更
ツール
のオプション
を選択し、Xamarin
のiOSの設定
を選択します。
続いて、リモートSimulatorからWindowsへ
にチェックを入れます。
以上です!
なお、このチェックを外せば、今まで通りMac上で起動します。
あとは
今まで通り、iOSシミュレータを選択してビルド&起動すればOKです!
次のようになります。
でかい。
参考
- https://developer.xamarin.com/guides/cross-platform/windows/ios-simulator/
- http://www.nuits.jp/entry/2016/04/28/233203
最後に
お疲れ様でした。よいXamarinライフを送りましょう!
明日はtomopy03さんです。よろしくお願いします。