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Verdaccioを使って簡単local npm registryを構築する

Last updated at Posted at 2020-02-17

ローカルにnpm registryを構築する方法はいくつかありますが、結構有名らしいVerdaccioを使って構築するための備忘録
ブログとかQiitaにも記事はあるんだけど肝心な設定が抜けていたりしていたのでその辺も載せておきます

目次

  1. 構築環境
  2. 必要なパッケージのインストール
  1. verdaccioの設定
  1. 一旦verdaccioを起動させる
  1. verdaccioをサービスに登録する
  1. registryを追加する
  1. [npm userを作成する](#npm userを作成する)
  1. [local registryに公開・削除する](#local registryに公開・削除する)

構築環境

  • Linux mint 19.1
  • node.js 8.10.0
  • npm 3.5.2

必要なパッケージのインストール

npmのインストール

Verdaccioはnpm packageの一つなので大前提としてnpmをインストールしておく必要があります
(インストール済みであればスキップ)
sudo apt update && sudo apt install -y npm

verdaccioのインストール

npmをインストールし終わったらverdaccioをグローバルインストールします
sudo npm i -g verdaccio

verdaccioの設定

標準のサービスファイルをsystemdにコピーする

sudo cp /usr/local/lib/node_modules/verdaccio/systemd/verdaccio.service /etc/systemd/system/

Server Configuration・Verdaccioを参考にしていたのですが、どうやらLinux mintではサービスファイルの格納ディレクトリやsystemdディレクトリが違っていたので上記の様になりました
ディストロによって公式と同じディレクトリにあり、変更する必要がないかもしれないので適宜読み替えてください

公式のコマンドはこちら

sudo cp /usr/lib/node_modules/verdaccio/systemd/verdaccio.service /lib/systemd/system/

コピーしたサービスファイルを修正する

このままだとサービスを実行してもエラーを吐かれてしまうので下記画像の様に書き換えます

verdaccio_service.png

ExecStartに指定している実行ファイルの場所やconfigファイルの場所を変更しています
(verdaccioの実体がディストロによって変わるのか分かりませんが、Linux mintでは上記ディレクトリに配置されています)

configについては後程verdaccioを実行すると、ホーム直下の**.config/**以下に自動生成されるのでそれを割り当てています

一旦verdaccioを起動させる

verdaccioと打ち込んで起動させます
すると先ほども書いたように**$HOME/.config/verdaccio/config.yaml**が生成されているかと思います

configファイルを修正する

configファイルの生成を確認したら停止させるか別のターミナルを開き、以下の様に修正します
(ユーザー名がgn5rなので適宜読み替えてください)

$HOME/.config/verdaccio/config.yaml
storage: /home/gn5r/.local/share/verdaccio/storage
plugins: ./plugins

web:
  title: Verdaccio
storage: /home/gn5r/.local/share/verdaccio/storage
plugins: ./plugins

web:
  title: Verdaccio

auth:
  htpasswd:
    file: ./htpasswd

uplinks:
  npmjs:
    url: https://registry.npmjs.org/
  local:
    url:  http://localhost:4783/

packages:
  '@*/*':
    # scoped packages
    access: $all
    publish: $authenticated
    unpublish: $authenticated
    proxy: local

  '**':
    access: $all

    publish: $authenticated
    unpublish: $authenticated

    proxy: local
server:
  keepAliveTimeout: 60

middlewares:
  audit:
    enabled: true

listen: 0.0.0.0:4783

local registry のproxyを追加

これがキモでlocal registryと公式registryを両立させるためにproxyを追加

uplinks:
  local:
    url:  http://localhost:4783/

npm package問い合わせ先をlocal優先にする

この部分でパッケージ問い合わせをlocal registry優先にしています。見つからなかったら公式registryに問い合わせる感じ

packages:
  '@*/*':
    # scoped packages
    access: $all
    publish: $authenticated
    unpublish: $authenticated
    proxy: local

  '**':
    access: $all

    publish: $authenticated
    unpublish: $authenticated

    proxy: local

外部アクセスを受け付けるにはこれが必須

この設定をしないと開発マシンからverdaccioサーバーのwebページにアクセスできなかったり不便なのでほぼ必須です
(最初ちゃんと調べずにやっていたらエラーが出て、それをTwitterでボヤいたら公式が教えてくれました)
また、ポートを変えたい場合もここで設定できます(デフォルトは4873)

listen: 0.0.0.0:4783

verdaccioをサービスに登録する

起動と自動起動の設定

以下3つを実行しverdaccioを起動&自動起動を有効にする
sudo systemctl daemon-reload
sudo systemctl start verdaccio
sudo systemctl enable verdaccio

動作確認

ポートを変えていなければブラウザを開いてIPアドレス:4873にアクセスするとverdaccioのwebページが表示されればOK

verdaccio_web.jpg

(画像ではポートを変えてあるので4783にアクセスしています)

registryを追加する

ここにも書いてありますが、構築したregistryを追加する方法はいくつかあるようです

パッケージ毎に分けたい場合

パッケージ(プログラム)以下のpackage.jsonがあるディレクトリの.npmrcregistry=http://IPアドレス:4783を追記(無ければ作成)

グローバルに設定する場合

npm set registry http://IPアドレス:4783を実行

npmコマンド実行時に毎回registryの引数を渡す場合

各npmコマンド実行時に--registry http://IPアドレス:4783を付与

npm userを作成する

新規作成の場合

npm adduser --registry http://IPアドレス:4783
ユーザー名とパスワード、Emailを入力すれば完了(パスワードは1回入力)

ログインする場合

別マシンで作成したユーザーを使いたい場合は
npm login --registry http://IPアドレス:4783

local registryに公開・削除する

設定でlocalを優先にしているので、試しに--registryを付けずにpublish、unpublishしてみたけど途中で止まってしまったので、--registryは必須かと思います
(多分公式のregistryにも投げているのかもしれない。公式のaccessTokenは無いので認証部分で止まっているのかと推測しています)

公開

package.jsonがあるディレクトリで
npm publish --registry http://IPアドレス:4783

公開されているパッケージを削除する

npm unpublish --force パッケージ名 --registry http://IPアドレス:4783

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