実践Appium
11月26日に発売となるこの本
発売前に読む機会を得たのでその感想を記しておきます。
はじめに
洋書の翻訳で原書は PACKTシリーズの Appium Essentials になります
直訳すると 要旨Appiumとなるわけですが、邦題は実践Appiumになっていますね。
各章について
1章 Appiumの概念と背景
Appiumアーキテクチャーと Selenium JSONワイヤプロトコル Desired Capabilitiesについて書かれています。
Capabilitiesについて書かれているのは嬉しいところ
2章 Appiumを始めよう
環境構築について書かれています
3章 Appium GUI
主に画面説明になります
4章 さまざまなロケータで要素を見つける
シナリオを作る際に必須となるロケーション指定についてです
5章 Appiumの操作
ネイティブアプリ Webアプリ ハイブリッドアプリに分けてシミュレータ上でのテスト実施方法が書かれています
6章 実機でのAppiumの操作
こちらは実機上でのテスト実施方法が書かれています
7章 高度なユーザーインターフェース
固有のインターフェースについて個別に説明されています
終わりに
この本は、導入のよくある最初のハードルを越えるのに役に立つ内容になっていると思います。
行間も広めに取ってあり読みやすくなっています。
小さな文字で行間が狭くぎっしり書かれていると知りたいところまでたどり着けなかったりしますからね。
なので、下記のような人にオススメかな、と。
- Appiumの導入を検討している
- 着手しているけど検索するといろいろなバージョンの情報が錯綜していて問題解決にたどり着けない
既に「実践」的に使用されている人には少し物足りないないようだと思います。
なので、個人的には「実践」よりもせめて「入門」ぐらいのタイトルだったらよかったのではないかと。
この本を踏まえて、「実践」でのノウハウ本が出ると嬉しいのですが。
自動化ツールの導入のハードルが高いと、テストよりも導入が目的になってしまって本末転倒になりがちですからね。
バージョンアップが早いので新しい機能などの説明が追いつかなくなるのは仕方がないことですが、今時点での機能整理と一旦追いついておくという意味ではこの手の本に意味があると思います。