#やりたいこと
Arduinoを用いて実験的なIotデバイスを作る時に、モバイルバッテリーを使うことが度々あります。
初代cheero Canvasが販売されていた時はそのまま使えば使えたのでIoT用としては非常に便利でしたが、今は入手し辛くなってしまいました。
また最近のモバイルバッテリーは、Auto-IC機能がほぼ必須で付いているので単純にArduinoを繋げただけだと消費電力が閾値を下回ってしまい、Arduinoへの電源供給が自動で止まってしまいます...。また、リチウムイオンポリマー電池もありますが、扱い方によっては危険を伴うのでその使用を避けたい思いがあります。
もともとスマホ用で過充電等を防ぐためなので当たり前といえば当たり前ですが、ArduinoでのIoTデバイス作成時にはこの機能が結構邪魔だったりするので、Auto-IC機能が働かないようにArduinoの消費電力を簡単に上げる方法がないかを探してみた
#実験
単色LEDをHIGHにして光らせるだけで、Auto-IC機能を回避できるか実験してみました。
##結果
電源供給のみのArduino(左側)とLEDを常に光らせたArduio(右側)で実験してみた。
動画を見ていただければ解りますが、左側のArduinoは40秒前後でAuto-IC機能が働き電源供給が止まってしまいますが、右側のArduinoはずっと電源供給されたままになります。
動画のリンク:https://youtu.be/mNp4rN3YBrI
##実験環境
◆左側のArduino
- cheero Power Plus 3(1回目:stick 3350mAh, 2回目:10050mAh)
- Arduino Leonaldo
Arduinoのプログラムの中身は空です。
void setup() {
}
void loop() {
}
◆右側のArduino
- cheero Power Plus 3(1回目:10050mAh, 2回目:stick 3350mAh, )
- Arduino Leonaldo
- 単色LED
Arduinoのプログラムの中身はLEDをsetup時に光らせるだけです。
#define LED_PIN 13
void setup() {
pinMode(LED_PIN , OUTPUT);
digitalWrite(LED_PIN , HIGH);
}
void loop() {
}
#最後に
単色LEDを光らせるだけでモバイルバッテリー(cheero Power Plus 3)のAuto-IC機能の閾値を上回ることができましたが、もっと賢く簡単な方法があると思うので、知っている方がいたら教えてください....!!
また、もちろん他のモバイルバッテリーだと閾値が異なる可能性があるのでご注意ください。