0.はじめに
こんにちは。都内でエンジニアをしている、@gkzvoiceです。
新版のAWS認定ソリューションアーキテクト-アソシエイト-(SAA-C02)に合格しました(英語受験)。
そこで、今回はその合格体験記を書いていきます。
I've passed AWS Certified Solutions Architect – Associate(SAA-C02):)
— gakuji tamaki@July Tech Festa 2020運営スタッフ (@gkzvoice) June 24, 2020
AWS 認定ソリューションアーキテクト アソシエイト(英語)合格しましたっ! https://t.co/3L19ue7G6F
実は、私、元不合格者です
一度負けて敗者復活戦から這い上がった者にしか書けない合格体験記を世に放ちます(書かないという退路を自ら絶っていくスタイル)
— gakuji tamaki@July Tech Festa 2020運営スタッフ (@gkzvoice) June 24, 2020
実は、私、昨年秋に **旧版のSAA-C01
を英語で受験して落ちています。
本記事では、合格体験記でよく書かれている勉強したこと
だけではなく、落ちたからこそ、分かる合格の決め手
**も書いていきます。
みなさんには、本記事を読んでいただき、ぜひ一発で合格してほしいと思います!!!
1.どんな奴が受けたの?
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開発エンジニア@オンプレミス
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AWS実務経験無し
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プライベートでLambdaでBotは作った。
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EC2上でコンテナ立てた。
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cf. Dockerで始めるStackstorm再入門1/3(環境構築からOrquestaで書いたWorkflowの結果をslackに通知する)
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勉強期間は4ヶ月
- 勉強ペースはゆるめ。(コロナということで受験するタイミングを伺っていたので。)
- 受験日は2週間ほど前に決め、そこからガッツリ。
2.やったこと
2-0. 大まかな流れ
出題傾向を把握
↓
最も重要な概念といってもいい「責任共有モデル」を確認
※EC2とLambda、Elastic BeanstalkとFargateなどサービス間の違いを抑えるときは必ずこの図に立ち返るほどよく見ていた
↓
基礎固めとしてudemyの講座と書籍を通読
↓
模擬試験の演習と復習
↓
買った模擬試験のうち、いずれかを半分ほど消化したらBlack Beltを通読
↓
模擬試験の演習と復習を再開
※braincertは2〜3回解いた
※udemyは問題が週1〜隔週ペースで更新されていくので、braincertより多く3〜4回解いた
※模擬試験の復習にて疑問点は社内英会話レッスン時に講師に質問して解消していた
※読み物として、classmethod社のre:invent2019のレポートを読んでいたが、
サービスの概要を理解しやすいレポートばかりでよかった
https://dev.classmethod.jp/series/aws-reinvent-2019/
2-1.最も重要な概念といってもいい「責任共有モデル」を確認
こちらの図はサービスが責任共有モデルではどこに位置づけられるか
紹介されていてめちゃくちゃオススメです。
参考:Shared Responsibility Model for AWS cloud Security
2-2.出題傾向の把握に使った参考資料
- AWSが公開する試験ガイド
-
udemyでAWS試験対策講座の講師を務める方の記事
Q.新旧(SAA-C02とSAA-C01)の違いは?
- 下記のとおり出題される問題のカテゴリー別の問題数に違いがみられますが、「こういう問題多いな」なんて思わなかった汗。
- 新旧両方の試験を解いた私からすれば、新版のほうがAWSの新しいサービスや機能を多く扱っているくらいしか分からず。。。
- それに比べて、上述した↑**
udemyでAWS試験対策講座の講師を務める方の記事
**はより具体的に試験の出題傾向について言及されていて、どのサービスのBlack Beltを読めばいいかわかったので助かった。
参考:THE NEW 2020 AWS CERTIFIED SOLUTIONS ARCHITECT ASSOCIATE EXAM (SAA-C02)
2-3. 基礎固めとして使ったudemyの講座と書籍
- udemyの講座
- 書籍
- 後述する模擬試験の演習やblackbeltの資料の通読の際に不明点や、概要をおさらいする際には↑udemyの講座や書籍に立ち戻った。
2-4. 模擬試験の演習
-
使った模擬試験はudemyとbraincert
- 【udemy】 AWS Certified Solutions Architect Associate Practice Exams
- 【braincert】 AWS Solutions Architect – Associate (SAA-C01) Practice Exams
- braincertはSAA-C01対応のようだが、模擬試験と本試験を解いた感じでは、十分対策として使えたと思う。
Q. udemyとbraincertのうち、どちらから解いたか?
-
どちらから先に始めてもよいと思うが私は
braincertから解いた。
- 理由は、それぞれ1セットずつ解いた結果、braincertのほうが簡単に感じたので。
- また、文章量に慣れたかったので、文章が短いbraincertから先に解いた。
Q. 1回目と2回目以降でそれぞれ解いていくうえで意識したことは?
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初回
- 時間オーバーになるかもしれないが、解き切ることを目標とした。
-
2回目以降
- 試験時間140分のうち2/3(90分)程度を目指して解いた。
選択肢を選ぶ際はひとつずつ、正解の根拠と不正解の根拠を考えた。
-
初回と2回目以降共通
- 模擬試験の解説は問題を解き終わってから読むようにした。
2-5. 模擬試験の復習方法
- 模擬試験の解説を読み込むだけではなく、以下の点を考えながらメモアプリに書きなぐっていた。
- 問題文から優先度が高い点は何か理解して解答していたか?
(安さ、冗長化、耐障害性?AZレベル、リージョン間?)
- サービス間の類似点や相違点、どちらが安いか、それぞれどういうユースケースで使うか?
- 責任共有モデルでいうとサービスはどこまでカバーしているか?
- サービスはAZ/リージョン/グローバルのうちどこまでカバーしているか?
- 問題文から優先度が高い点は何か理解して解答していたか?
- 並行して、
英英辞典で技術用語の意味や例文、類義語を調べて
書いた。 - 買った模擬試験教材のうち片方を半分ほど消化したら、Black Beltを読んでいたような気がする。
- 疑問点を周囲の方やStack Overflow、Teratailなどで質問する際には以下の観点をお伝えするようにする。
- 自分はどこまで理解しているのか
- 自分の考えと模擬試験や参考書の解説との差分など、自分が理解していないと感じた背景はどこか
Q. 外国人エンジニアに質問したり、Stack Overflowなどで質問するテンプレはある?
- 私は、以下の質問文をテンプレとして使っていたので参考にしていただければうれしいです。
-
What is the difference between xxxx and yyy?
(xxxとyyyの違いは?) -
What is the clue to choose not option A but B?
(選択肢Aではなく、Bを選ぶ手がかりは?) -
I have difficulity understanding the following explanation.
(以下の解説を理解することが難しかった。) -
My understating is that xxxxxx. I'd be happy if you share your opinion with me.
(私の理解はxxxxxxxx。あなたの考えは?)
-
Q. オススメのメモアプリは?
-
scrapboxがオススメ。
- 理由はデバイス問わず読み書きでき、ちょっとしたスキマ時間も勉強に充てることができるので。
- また、ページに画像を貼ったり、文字の色を変えたりや太字にすることも簡単。
- 私が書いていたメモのスクリーンショットです↓
2-6. Black Beltを通読
- Black Beltは相当量かつちょくちょく更新あり(T_T)
-
クラスメソッドさんの記事にて
SAA対策に必要な資料
として紹介されているものから手を付けた` -
初回
初めて読んだときには不明点が出ても立ち止まらず、一気に読んだ。
- 「模試を解いていくなかで見たことがある単語だと思えるくらいでよい」と考えて。
-
2回目以降
- 模擬試験中に出会った気になったサービスを都度辞書のように使ってサービスの勘所をメモアプリ(私の場合はscrapbox)に書きなぐった。
3.元不合格者が考える合格の決め手
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第1位:以下の記事で紹介されているSAA-C02試験の出題傾向について熟読
- What’s new for AWS Certified Solutions Architect Associate SAA-C02?
- ソリューションアーキテクト-アソシエイトはリニューアルされてからまだ2ヶ月しか経っていないので、試験の傾向に関する情報が少なく貴重。
- 出題されるサービスやその問われ方も紹介されているので、一目散に読むべき。
-
第2位:調べても分からない不明点を聞ける人の存在
- 私の場合は社内英会話も務めている英語ネイティブのエンジニアに聞いていたが、彼がいなかったら、間違いなく合格できなかった。J◯hannありがとう!
- 試験当日は不明点がない状態で臨みたいので、頼れる人は失礼のないように頼りましょう。
-
第3位:腑に落ちない箇所は図にしてみる
- 理解度がグッと深まる。
- 図を作った後は見返すだけで復習できるようになり、復習がラク。
-
第4位:自分のレベルに合った問題から解いた
- 上述したが、私の場合、braincertの問題の難易度がちょうどよく、問題を解いていくうちにサービスの理解度が上がっていると感じた。
-
第5位:模擬試験の反復演習と復習
- 実務未経験者にとって試験に合格するためには、試験での聞かれ方を抑えることによってひとつひとつのサービスの勘所を知っていくしかないと思う。
4. 私が文字に起こしたものまとめ
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SQSの
long/short pollingとvisibility timeoutの違い
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暗号化
周りの違い
- S3/Glacierのストレージクラスの違い
5. AWS認定ソリューションアーキテクト-アソシエイト-(SAA-C02)を受験して思うこと
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資格試験を受ける意義のひとつに、
「学習の指針となる」
というものがありますが、これはそのとおり- とりわけ、実務ではAWSを触っていない私にとって、本試験の受験はAWSサービスを体系的に知る絶好の機会だった。
- なので、**
「インフラ系の知識を身に付けたいけど何やればいいか分からない」
**という方は受験を検討してもいいかも。 - ただし、試験は丸暗記ではとてもじゃないが難しいので、しっかり試験勉強の時間を取って試験に臨む必要はあると思う。
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「FAIL」の烙印を押されてから現実を直視できず、模擬試験のスコアも伸び悩み、再受験を諦めようと何度も思った
- それでも私がリベンジマッチを果たすことが出来たのは、社内英会話講師の丁寧なレクチャーあってこそだと確信している。ありがとうございました!!
補足1. 私が読んだBlack Belt一覧
参考までに私が読んだBlack Beltを貼っておきます。
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[Amazon EFS]
(https://d1.awsstatic.com/webinars/jp/pdf/services/20180704_AWS-BlackBelt_AmazonEFS.pdf)
P.S. Twitterもやってるのでフォローしていただけると泣いて喜びます:)
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Mediumでは技術に限らず、雑多に書き起こしています。
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「4. 私が文字に起こしたものまとめ」で使った資料はこちらのブログに置いてあります。
2022/04/28更新:AWS SAP に合格したのでそちらの合格体験記を書きました。
AWS Certified Solutions Architect Professional Exam(SAP-C01)の合格体験記(自宅受験/英語受験) | gkzz.dev