9
8

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

cloudflare tunnelで自宅サーバー(動的IP)を運用したい、しかもdocker composeで

Last updated at Posted at 2024-04-26

問題

  • ドメインは持っている
  • サーバー借りると高い
  • 自宅サーバーなら電気代だけだ
  • 動的IPなので、IP変わるタイミングが怖い
  • ルーターのポートを開けたくない

解決

CloudflareのZero Trustの機能の一部であるtunnelをつかう。

簡単な流れ

Cloudflare提供のCloudflare間との直接接続ができるソフト(cloudflared)を自分のサーバー側に入れる。この接続ソフトにより通信が保たれる。
Cloudflareに登録済みのドメインにおいてサブドメインを指定し、このサブドメインでの接続はCloudflareから直接サーバーへ通信が発生してルーターへのポートフォワード設定等なしにデータが送受信できる。

ざっくりとした流れ

Untitled-2024-04-26-1623.png

docker compose内

zUntitled-2024-04-26-1623.png

設定の仕方

流れはここを見れば大抵分かるが、

  1. まずはドメインを持っていること
  2. Cloudflareにそのドメインを設定し、ドメインのDNSをCloudflareのものにすること(無料で出来る)
  3. CloudflareのZero Trustを別で登録(無料で出来る)
  4. Tunnelの設定をする(この過程でdockerの設定がある)

このtunnelサービスを使うにあたってCloudflareに支払いを行うことはない

Screenshot 2024-04-26 at 16.39.24.jpg

docker composeでやるので、ここで表示されるdockerコマンドは実行せずにtokenの部分だけをコピーして下のようなdocker-compose.ymlに設定する。

docker-compose.yml
services:
  frontend:
    image: YOUR_OWN_IMAGE
    restart: unless-stopped

  tunnel:
    image: cloudflare/cloudflared
    restart: unless-stopped
    command:
      - tunnel
      - --no-autoupdate
      - run
    environment:
      - TUNNEL_TOKEN=TOKENTOKENTOKENTOKENTOKENTOKEN

ここで言うfrontendは何でも良くて、同じcompose内での通信なのでportsの項目もなくて良い。
例えばfrontendがnextjsで3000番ポートで通信を待っている状態でも

  frontend:
    image: YOUR_OWN_IMAGE
    restart: unless-stopped
    ports:
      - 3000:3000 # しなくていい!!!!!

とかしなくていい。tunnelサービスからfrontendサービスへはそのまま繋がる。

Screenshot 2024-04-26 at 16.43.01.jpg

ここで重要なのは

  • サブドメインは自分が指定したいもの
  • ドメインは自分が持っているものを選択

で当たり前だが、serviceのTypeURLはcompose内での事を書かないといけない。

compose内のtunnelサービスがcloudflaredであり、これがCloudflareと通信している。そしてサブドメイン.ドメイン名と通信が来た時に、このサービスから見てどこにつなぎたいかを設定する。

ここではfrontendへはtunnelサービスからみてhttp://frontend:3000で繋げられるので、そのようにTypeURLを設定する

  • Type => HTTP
  • URL => frontend:3000
  • 動画ではNo TLS Verifyを選択しているが、Type => HTTPなのでその設定はない

結果

と、これだけで自宅サーバーをいきなり公開できる。

9
8
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
9
8

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?