Javaのif文について
Javaで条件分岐を行う際に使用されるのが if文 です。
プログラムの中で、特定の条件を満たす場合にのみ特定の処理を実行したいときに使われます。
今回は、基本的なif文の使い方を説明します。
1. if 文の基本構造
if 文の基本構造は次の通りです。
if (条件式) { // 条件が真（true）のときに実行される処理 }
構成要素：
-
if:このキーワードで条件分岐を始めます -
(条件式): 条件式の部分はtrueまたはfalseを評価する式を入れます。条件式がtrueの場合のみ続く処理が実行されます -
{}: 中括弧の中に、条件が満たされた場合に実行される処理を書きます
例：
int num = 10; if (num > 5) { System.out.println("numは5より大きいです"); }
この例では、変数numが5より大きいかどうかをチェックしています。numの値が5より大きい場合にだけ、「numは5より大きいです」と表示されます。
-
numの値が10なので、この条件はtrueとなり、メッセージが表示されます - もし
numが5以下の場合、trueではなくfalseになるため、何も表示されません
2. if-else 文
次に、条件が満たされない（つまり、false）場合にも別の処理を実行したい場合、else 文を使います。
else 文は、ifの条件がfalseであったときに実行される処理を記述します。
構文：
if (条件式) { // 条件が真（true）の場合の処理 } else { // 条件が偽（false）の場合の処理 }
例：
int num = 3; if (num > 5) { System.out.println("numは5より大きいです"); } else { System.out.println("numは5以下です"); }
この例では、num の値が5より大きければ if の中の処理が実行され、それ以外の場合はelseの中の処理が実行されます。
-
numの値は3なので、この条件はfalseとなり、elseの処理が実行されて「numは5以下です」と表示されます
3. if-「else if」-else文
複数の条件をチェックしたい場合には、else if文を使います。
else ifを使うことで、最初のifがfalseの場合にさらに別の条件をチェックし、その条件に応じて処理を分けることができます。
構文：
if (条件式1) { // 条件式1が真（true）の場合の処理 } else if (条件式2) { // 条件式2が真（true）の場合の処理 } else { // すべての条件が偽（false）の場合の処理 }
例：
int num = 7; if (num > 10) { System.out.println("numは10より大きいです"); } else if (num > 5) { System.out.println("numは5より大きいですが、10以下です"); } else { System.out.println("numは5以下です"); }
この例では、numの値が7なので、最初のif条件(num > 10)はfalseになりますが、else if条件(num > 5)がtrueとなり、対応する処理が実行されて「numは5より大きいですが、10以下です」と表示されます。
まとめ
Javaのif文は、プログラムの条件分岐を実現するために欠かせない機能です。
基本的な構文から複雑な条件の組み合わせまで、使いこなせるようになると、より柔軟なプログラムを作成できるようになります。
まずはシンプルな例から練習して、徐々に複雑な条件分岐に挑戦してみてください。