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「IPv6は速い」なんてことはない

足りないっていうとNATっていう。
こだまでしょうか、いいえIPv4。

枯渇するといわれ続けて三千年、枯渇しても普及しませんIPv6。

内向きDNSサーバーをIPv6デュアルスタックにした記事のおまけです。
結構かみ砕いて身もふたもない表現をしていますがご了承ください。

IPv6は速くないだろ

これ、間違ってたら恥ずかしいんですが、いろんなブログなどでIPv6は速いって見かけますよね。
違うだろ違うだろ違うだろ!!
このハ〇ーーー

僕は当たり前のことを声を大にして言いたい。
IPv4が住所ならIPv6も住所であると。
郵便番号が5桁から7桁になっても郵便の届く速度は変わりませんでしょう。
ですからIPv6にしても速さは変わりません、ええ。

正確に言えばヘッダー長が固定化されてハードウェアでの処理がしやすくなったりパケットフラグメントされないようになったりなど若干速くなる要素はありますが、体感するほどのものではないでしょう。
IPv4が不足しているといっても、目の前の通信が割り当て待ちをして遅くなったりもしません。


IPv4/IPv6==住所というのは正確ではありません。
IPアドレスは住所で正しいですが、IPv4/IPv6は通信にかかわる規定(プロトコル)の一つです。
「宛先IPアドレス」という目的地に正しくパケットを運んであげるためのお約束事のようなもので、住所の書き方や荷札、大きさなんかが規定されています。
いずれにせよ、速さとはあまり関係ありませんね。

ちなみに、IPプロトコルではデータ(0と1の列)を小さく区切ってそれぞれをパケットとして扱います。
引っ越しの時に荷物(データ)を段ボール箱(IPパケット)に小分けするイメージですかね。
段ボール箱はUber eatsのお兄さんお姉さんに渡されて運ばれますので、出発地と目的地が一緒でもどんな経路や順番で届くかはわかりませんし、途中で紛失する可能性だってあります。
目的地で並び替えたり再注文したりするのは注文した貴方、上位プロトコルであるTCPやUDPの役目です。
よくセットとして扱われるのでTCP/IPと呼ばれますね。

でもCMで速いって言ってるよ

そうなんです!
紛らわしいんです!
いや、百戦錬磨の技術者の方々にはそんなことないのかもしれませんが、僕のような初心者には次世代のIPv6==速いって構図が分かりやすすぎてしっくりきちゃうんです。
IPv6で速くなる理由、それはIPoEという技術です。
正確には、IPoEという技術を適用するためにIPv6が必須である、ということです。
IPoEならば速い」「IPoEならばIPv6」は真ですが、「IPv6ならば速い」と「IPv6ならばIPoE」は偽です。

ですからCMには「IPv6(IPoE)」みたいに書いてあるはずです。
端折って「IPv6は速い!」って書いているブログも見かけますが…。

IPoE・PPPoEとはなんぞ

XXoEはXX over Ethernet(イーサネットと読んでインターネットとは別モン)の略です。
つまり、XXというプロトコルをEthernet上で実現しましょうという意です。
データリンク層というレイヤーをつかさどっており、IPパケット(ネットワーク層)を光ファイバー(物理層)で運ぶ仲立ちをします。
ちなみにEthernetとは偉い人たちが考えたすごい技術で、データをケーブルで運ぶためのお約束事です。
Uber eatsの人たちが走る道路が物理層(光ファイバーなど)だとすればEthernetは道路交通法みたいなもんで、道路の規格や最高速度を決めています。

PPPoE

鳩がポッポーって感じですね。(?)
PPPとはPoint to Point Protocol、ポイント対ポイントプロトコルです。

悲しいことに、僕にはPoint to Pointすらわかりません。
ですが、つまるところ電話です。
点から点ですから電話なんです。
僕は知らない時代ですが、昔はインターネットに接続するのに電話でボタンを押していたそうですね。
電話をかけて声の代わりにパケットをやり取りする、こんなイメージでよいでしょう。多分。
これを電話回線ではなくEthernetで実現したのがPPPoEです。

元々電話回線ですから、電話回線的に運ばれてきたものをインターネット的に変換してやらねばなりません。
それを担うのが悪名高いNTT東西が保有している網終端装置です。
この変換が混むのです。特に20時頃は山手線もびっくりの激混みです。
みんな増やしてほしいと言っているんですがNTTがごねててなかなか増えません。
だからPPPoEは遅くなるんです。
まぁ元が電話回線って聞くと遅いのも仕方ないかって思えませんか?思えませんね。はい。

IPoE

対するIPoEは、そのままですから分かるでしょうか。
何度も出てきているIPをEthernetで実現した規格です。
ここで、IPもEthernetもインターネットの規格ですからIPoEはネイティブ方式とも呼ばれます。(PPPoEはトンネル方式)
PPPoEではUber eatsの皆さんが自転車を持っていなくて、預かった荷物を自転車を持っている友人に渡して運んでもらっていたのが、IPoEではUber eatsの皆さんが自転車を買って自分で運ぶようになったんです。
いや、最初からそうしろよって感じですが、未だに主流はPPPoEなんです。
IPoEでは網終端装置を通ることもありませんからボトルネックが解消されて高速です。

IPv6との関係

話をIPv6に戻しましょう。
PPPoEではホームゲートウェイっていう陽キャみたいなやつが必須でした。
こいつがユーザー認証を経て網終端装置と接続し、PPPで専用の一本道を建設します。
ですからホームゲートウェイにぶら下がってる個々の機器は住所を持っていなくても、ウェイ様宛 気付機器Aみたいなことができてたんです。
ところがどっこい、IPoEではPPPのような接続は行わないので個々の機器も住所を持っていないといけなくなりました。
IPv4でIPアドレスが枯渇していることは前述のとおりですから、ウェイにIPアドレスは割り振れても個々の機器には割り振れません。
そこでIPv6の無尽蔵なアドレスが必須となるのです。

個々の機器がIPアドレス(グローバルアドレス)を持つことで、PPPのトンネルを通る必要が無くなりました。
Uber eatsのお兄さんお姉さんが、何も介さず、自分だけの住所にまっすぐ運んできてくれるんです。
ここまでくると、なんでPPPoEが生き残ってるのか理解できませんが、その原因はIPv4です。

IPv4 over IPv6

PPPoEのメリットとは、IPv4でも動くということです。
世の中にはIPv4にしか対応していないサービスがごまんとあるんです。
ナニソレ、イミワカンナイ。
IPv4とIPv6では、日本語とバスク語で会話するようなもんですから、IPv6だけのIPoEではそのようなサービスに接続できません。
ですので、バスク人(?)に日本語の音マネだけさせて日本人と日本人が会話をしようという発想が生まれました。
日本人(IPv4)<=>バスク人(IPv6)<=>日本人(IPv4)
ここで、バスク人は日本語を理解しなくても音だけマネできれば日本人と日本人は意思疎通が可能です。
こんな感じの番組ありましたよね。「パスポート取りたいんです」でしたっけ。

つまり発送されたIPv4パケットの段ボールは、さらにIPv6パケットの段ボールに入れられIPv6としてやり取りされ、目的地でIPv4のパケットに戻されます。

IPv6トンネリングを用いればIPoEでもIPv4のサービスに接続することができます。
ですから、現状のままIPoEを実現するため、IPv6プラスなどとして各社からIPoEとセットで提供されているのです。

まとめ

ここまで読まれた皆さんは、「IPv6は速い!」に違和感を抱くようになられたでしょうか。
各プロバイダーのサイトでは、それぞれかなり分かり易く丁寧に説明がされています。
IPoEでの接続で通信速度がどれくらい変わるのか試してみたいですね。
2Gbpsのnuro光なんてサービスもありますし、通信技術の発展は本当にすごいです。
普段全く意識せずに利用している通信技術、ユーザーが何も考えずに使えるというのはサービスとして素晴らしいことです。
でも、私たちの生活を支えている技術の裏側、時々調べてみるのも面白いですね。

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