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QMK Firmwareで自作キーボードにファームウェアを焼く方法

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自作キーボードの「7sPro」をビルドする際にqmk_firmwareを再度用意する必要があったため公式ドキュメントを確認したところ、自分の知っている方法とは異なる方法で説明されていました。
個人的には新しい方法のほうがディレクトリを移動したりする必要がないので気に入りました。

公式ドキュメント:https://docs.qmk.fm/#/newbs_getting_started

全て英語なので備忘録も兼ねて手順を残しておきます。

MSYS2のインストール (Windowsのみ)

公式ページからMSYS2をインストールしましょう。
以前は32bit版もあったのですが、現在は64bit版しかないようです。
https://www.msys2.org/

インストールが完了したら、最初に開いたターミナルは閉じ、MSYS2 MinGW 64-bitを開いてください。

以後の操作は全てMSYS2 MinGW 64-bitで行います。

MSYS2のアップデート

以下のコマンドを実行し、アップデートを実行します。

pacman -Syu

途中で処理が停止して再起動するように言われるので、右上のバツで閉じて再度MSYS2 MinGW 64-bitを起動します。
起動したら、再度上記コマンドを実行します。

QMKのインストール

Windows

以下のコマンドを実行します。

pacman -S git mingw-w64-x86_64-toolchain mingw-w64-x86_64-python3-pip
python3 -m pip install qmk

Mac

Homebrewを使用し、以下のコマンドを実行します。

brew tap qmk/qmk
brew install qmk

QMKのセットアップ

以下のコマンドを実行します。

qmk setup

このコマンドを実行すると、ホームディレクトリにqmk_firmwareが生成されます。
(WindowsならC:/Users/<ユーザ名>/qmk_firmware)

任意の場所にqmk_firmwareを置きたい場合(例えばDドライブ直下)は以下のようにコマンドを実行します。

qmk setup --home D:/qmk_firmware

FWのコンパイル

以下のコマンドでFWのコンパイルができます。

qmk compile -kb <キーボード> -km <キーマップ>

今回は7sProのデフォルトキーマップを焼きたいので、以下のコマンドとなります。

qmk compile -kb 7skb -km default

FWの焼き込み

Pro MicroにFWを焼き込むには以下のコマンドを実行します。

qmk flash -kb <キーボード> -km <キーマップ>

7sProのデフォルトキーマップの場合は以下のコマンドとなります。

qmk flash -kb 7skb -km default

キーマップの追加

自作キーボードは自分でキー配列を決められるのも楽しみの一つです。
キーマップを追加するには以下のコマンドを実行します。

qmk new-keymap -kb <キーボード>

自分の場合は以下となります。

qmk new-keymap -kb 7skb

実行すると、キーマップ名を聞かれるので好きな名前を設定します。
分かりやすいように自分の名前とかにしておけばいいと思います。

デフォルトのキーマップがコピーされた状態でファイルが生成されるので中身を編集しましょう。

個人キーボードの設定

個人キーボードを設定しておくと、各コマンドのキーボードやキーマップを省略して実行することができます。

qmk config user.keyboard=<キーボード>
qmk config user.keymap=<キーマップ>

設定が完了したら、コンパイルや焼き込みは以下のコマンドで実行できるようになります。

qmk compile
qmk flash

補足

各コマンドを実行すると分かりますが、結局は以前と同様にmakeを実行しているだけですので、以前と同じ方法でも焼き込みはできます。
その他にも色々と為になる情報が書かれていますので、公式ドキュメントは一度目を通してみるのをオススメします。

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