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FigmaAdvent Calendar 2021

Day 17

Figmaのヒラギノ系のfont-weightが狂っている!?

Last updated at Posted at 2021-12-22

対象読者

  • Figmaを使うデザイナー
  • Figmaを見ながらスタイルのコーディングをするエンジニア

なぜこの記事を書いたのか

弊社ではデザインシステムを構築しています。
テキストもコンポーネント化しているのですが、ある日エンジニアから上がってきたPull Requestを見ると font-weight: 700; となっていたのです。
デザイナーとしては、太文字は font-wight: 600; になる用にコンポーネントを作っていたので、なぜ700と指定されてしまったのか不思議でした。

原因を調査した結果、他でも嵌る可能性があるかもしれないと思ったので、今回記事に残そうと思いました。

すべての答えはFigmaにある

弊社で使っているFigmaの文字設定は下記のようにしています

font-familly Figmaでのfont-weight ブラウザでのfont-weightとして出力したい値
Hiragino Kaku Gothic ProN W3 normal
Hiragino Kaku Gothic ProN W6 600

※iOSの Hiragino Sans ではW3,W6,W8に絞られているので、この構成にしています。
※iOS13 Safariで font-weight: bold が W8に割り振られるようになったため、弊社では明示的に font-weight: 600; にしています。参考 2021年に最適なfont-familyの書き方 - ICS MEDIA

一部は下記で公開していますので、該当のテキストのコンポーネントも見ることができます。

FigmaのInspectで見てみると原因がわかった

font-familly Figmaでのfont-weight ブラウザでのfont-weightとして出力したい値 FigmaのInspect
Hiragino Kaku Gothic ProN W3 normal
Hiragino Kaku Gothic ProN W6 600

そう、 Hiragino Kaku Gothic ProN のfont-weightが1段階太く表示されていたのです。

FigmaとFontの変換がうまくいっていないのでInspectが狂っているように見える

ググってみたところKiteさんのTweetを見つけました。

整理するとこうなります :arrow_down:

Hiragino Sans でまとめるとこうなります。

CSSのfont-weight(デフォルト) Hiragino Sansのfont-weight 理想のCSSのfont-weight FigmaのInspectの表示
- W0 - 100
- W1 100 200
- W2 200 300
- W3 300 400
normal W4 400 500
- W5 500 600
- W6 600 700
bold W7 700 800
- W8 800 900
- W9 900 900

他のヒラギノ系のフォントでInspectを見てみたら下記の結果になりました。

Figmaで調べたフォント FigmaのInspectで見たときの数値

ヒラギノ角ゴシック系のInspectが思った以上に狂っていたことがわかりました。

まとめ

FigmaのEditor権限があるデザイナーならば、InspectではなくDesignを見れば意図通りのfont-weightを見つけられますが、Viewer権限しかもっていないエンジニアの場合、Inspectを見て1段階太いfont-weightを指定していることがわかりました。

対策として、弊社ではナレッジ記事を作成し font-weight の指定の意思統一をしました。
みなさんもヒラギノ系のフォントをご使用の場合はご注意ください。

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